ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ 
1370/80-1427 | イタリア | 国際ゴシック

 

ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノは、イタリアの国際ゴシック様式における最大の巨匠。

 

国際ゴシックは、14世紀後半から15世紀前半の中世末期、室町時代あたりに各地に共通して現れた様式。

 

(ランブール、ファブリアーノ、ピサネッロ  ゴシック)

 

繊細な線描による写実と、黄金色を始めとした多彩な色彩による画風の様式で、当時、最も人気を博した画家のひとりして活躍しました。

 

後世の画家達に多大な影響を与えたようで、ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノは、ピサネッロヤコポ・ベッリーニ、ドメニコ・ヴェネツィアーノなど15世紀初期で最も重要視される画家を弟子としいていることや、フラ・アンジェリコに影響を与えていたことが研究から判明しています。

 

現存作品は約20点だそうです。

 

 

 

ファブリアーノ作品は、筆のタッチひとつひとつがものすごく細かいです。その細やかなタッチで動物や人物を写実的に描いているところはとても見事なものです。

 

ゴシック様式というのは、どんなものでもものすごく装飾的な世界です。

 

宗教的な雰囲気もかもしだしていますが、他の絵画と比べても、人物や植物、洋服、建物などあらゆるものが細部まで豪華に仕上がっています。

 

この時代は聖書の中のテーマを絵画で表現したものが多いと思いますが、聖書の中のテーマであってもファブリーノ独特の個性的な世界観がふんだんに絵の中にどこをとっても感じられるんですね。とても自由に描いているから個性的な作風が、この時代にあってもファブリアーノにはあったんですね。

 

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