宗門人別改帳は、江戸時代に作成された戸籍簿のような帳簿です。キリシタン禁制を目的として始まりましたが、次第に人々の居住や家族構成を把握する役割も担うようになりました。
えた、ひにん、天皇を含めすべての人間が記載された。
宗門人別改帳の概要
宗門人別改帳は、江戸時代に領主が村ごとに作成させた帳簿です。宗旨人別改帳とも呼ばれます。
目的と背景
- キリシタン禁制: 豊臣秀吉のバテレン追放令以降、キリスト教の布教が禁止され、徳川幕府もこの政策を引き継ぎました。島原の乱を契機にキリシタン摘発が強化され、宗門改めが実施されました。
- 戸口把握: 当初はキリシタンではないことを証明する目的でしたが、次第に戸籍簿のような役割を果たすようになり、幕府や藩が人口を把握するために利用されました。
記載内容
- 家族構成: 戸主を筆頭に、家族の氏名、年齢、戸主との関係が記載されました。奉公人や下人も含まれることがあります。
- 檀那寺: すべての人がいずれかの寺院の檀家となる「寺請制度」に基づき、所属する檀那寺が記載されました。
- その他: 時期や地域によっては、婚姻や雇用の年月日、馬の数、米の収穫高などが記載されることもありました。
歴史と廃止
宗門人別改帳は、寛文期から明治維新までの約200年間にわたって作成されました。
制度の変遷
- 開始: 寛永17年(1640年)に幕府が宗門改役を設置し、直轄領でキリシタン摘発を開始しました。
- 全国化: 寛文4年(1664年)には諸藩にも宗門改めが義務付けられ、翌年には帳簿の作成が命じられました。
- 毎年作成: 寛文11年(1671年)からは毎年作り直すことが定められました。
廃止
明治4年(1871年)に新たな戸籍制度が発布され、宗門人別改帳は廃止されました。翌年の壬申戸籍へと引き継がれていきました。
閲覧について
宗門人別改帳は、当時の村の控えとして残されたものや、領主に提出されたものが現存しています。主な保存場所としては、各地域の文書館や図書館、博物館などが挙げられます。
















































































































































































































































































































































