著:宮子あずさ「看護師という生き方」を読みました。 | 現代アート作家・ヤマオタケシ(TakeshiYamao)ブログ

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うちのじーちゃんが約2年ほど入院してまして、ここ1年ほどよっぽど用事がある日以外はほぼ毎日のように夕方だけオカンと食事介助に行ってるんだけど、見てて思うんだけど、看護師さんってすげぇーなって。

ちょっと興味持ったので、理解を深めたいなと、看護師って生き方を覗いてみようと読んでみました。

うん、やっぱ大変。

ただ、、、著者の考えが風変わりなのか、文章が面白おかしく書かれてるからなのか、大変さだけじゃなく、いろんな人間の面白さも感じられるんだなぁっと。

どれだけ大変な仕事なのかなぁ?って知りたくて読んではみたものの、大変さをコミカルに書かれてあり、「めちゃくちゃ大変やな、、、、」って思考になるより、面白おかしく読めて楽しい本でした。

しかし、事例8で言ってらっしゃった事に、僕自身どうしても納得ができないなぁと。

事例8で紹介されていた内容は、精神障害を患った息子さんを「帰ってくるな」と拒否する親の話を書いてありました。

人間として、自分の子供がどんなに厄介者だとしても本人に直接「迷惑だから帰ってくるな」っと言うのは酷いんじゃないかって思う気持ちは分かる。

分かるけれども、それだけ拒否する理由がそれなりにちゃんとある事も分かってほしいなって思うの。

いや、分かってはるのは分かるんだけど、、、、

本人も頑張ってんのは分かってんだけど、、、

そういう場面に出くわしてやるせない気持ちになるのはいいよ。

ただ、書いてある事にどうしても納得ができなかった。

著者は精神病棟でも長く勤務してらっしゃったなら見てて分かると思うけど、、、1人の人間のために当事者と直接関わる人だけじゃなくて、その家族まで壊れていくんだよ。

ホントに。

うちの場合は親戚なんだけど、母親を通してしか大変さは分からないのだけど、1人のせいで家の中がめちゃくちゃになるのは、家族としては苦しいの、自分の家族を守りたいの。

家族がしんどい思いするの見てるのがしんどいの。

本人からの親に「帰りたい」って電話たった一本ですら、家族にとって「帰ってくるかも?!」って、「あの地獄がまた始まるのか?!」って強い不安と恐怖なのよ。

病気で苦しんでる患者同様に、家族も苦しんだし、苦しいんだよ。

っと、家族側の経験者としての反論。

家族に拒絶はされてないけど、おれ、精神障害を患う側の経験者でもあるから

だから、せめて最後は患者を想う気持ちと同時にひと言でも家族の気持ちも汲み取るような言葉があればよかったなと。

家族側の経験者としての苦しみを。

そこだけ、どうしても言いたかったの。

まぁ、でも、そんなこと言うてたら何も書けなくなるけどさ。

本って、読者という他者がありながらも、あくまでも自分の考えを表現するものだと思うから。

そこに、批判や野次を気にしてたら何も書けなくなるよね。

精神疾患持ってる人の中には、自分の病気と向き合い自立もいるし頑張ってる人もいる。世間様もそこは理解していってほしいなって思います。

精神疾患って聞いてマイナスなイメージを持つ思考を捨てて、世間のイメージだけで決めつけないで、人間として自分たちの目でしっかりと見て、精神疾患=普通じゃないってイメージを崩していってほしいなぁっと思います。