このブログは洗足音大ジャズコースの授業&レッスンの資料用として書いています。
本記事は2年〜4年生(中級)向けのお話です(たぶん)
コード・メロディと言う言葉があります。
「コードとメロディを一緒に弾く」
と、言った意味があるのですが・・・
「え?そんなんあたりまえや〜〜ん!ポロロン〜♪(ピアニスト)」
「ホンマにむかつな〜!おまえら荷物無しで仕事場に来やがって、一番遅く来て、真っ先にかえりやがって〜この○○○○○○め〜〜〜〜
」
コード・メロディはギタリストにとって、あこがれのテクニックであります。
始めは色々覚える事もあって大変ですが、やってみる価値のあるテクニックの一つです。
前回の「ドロップ2」も参考にして本記事をお読みください。
まずは「ドレミファソラシド」をメロディと見立てて、コードを付けてみます。
C Major Scaleをハーモナイズ
譜例1)
まずはダイアトニック・コード(Key of C)を使ってコードを付けたとしたら、次の4種類のハーモナイズが考えられます。
譜例2)スケールの各音をトップノートにしてコードを弾いてみてください。
トップノート(最上部)にコード・トーンそれぞれを配置するのですが・・・
これは転回形を使ってコードを付けると言う事ですが、この方法はピアニストはもちろん、ギタリストも良く使うテクニックで、ギタリストのジョー・パスはコード・メロディを演奏する時にとてもよく使用します。
ギタリストの為にタブ譜で解説しましょう〜
譜例3)ルートがトップノート
譜例4)3rd がトップノート
譜例5)5th がトップノート
譜例6)7th がトップノート
弾いてみてどうですか?
同じメロディ(トップノート)でもサウンドが違いますよね。
上記の様に一つ一つ、階段方式でコードを付けることも出来ますし、次の様にランダムに配置することも出来ます。
譜例6)()内はトップノートのディグリー
譜例7)()内はトップノートのディグリー
コード・メロディとはその名の通りコードでメロディを弾くということなので、Cmajor Scaleをメロディとしてコード付けをするとこうなるよ、ということです。
同じ理屈でこの世にある色んなメロディで試してみまひょ〜
質問者の方から「Fly Me To The Moon」のリクエストをいただきました。
譜例8)みんな大好き Fly Me To The Moon(の前半8小節)
上記の譜例3〜7を参考にしてコードメロディを自作してみてください。
Thinking Time~~~
Fly Me To The Moonの始めの4小節をヴォイシングしてみた・・・
譜例9)ルートがトップノート
譜例10)3rdがトップノート
譜例11)5thがトップノート
譜例12)7thがトップノート
実際に弾いてみると解りますが、いい感じに響く物もあれば、???というのもあります。
それをどう料理するか?がコード・メロディなんです。
もちろんトップノートを同じディグリー(度数)に統一する必要はありません。
譜例13)転回形を使ったコード・メロディ(Drop2)Fly me to the moon 最初の8小節
弾いてみれば(せっかくTABつけてんだから)わかりますが・・・ダイアトニックコードの転回形だけでも、自然なコード・メロディを作る事ができます。
初心者用にサービス〜コードメロディです
メロディ全部にコードを付ける必要はありません。
例えば・・・
譜例14)各小節の頭だけ付けてみました・・・(スラーの部分は同じ指で弾く)
是非自分でも工夫してかっこいいアレンジを考えてみてください。
次回はもう少し本格的に、ディミニッシュコードを加えて味付けをしてみましょう。
ではでは〜
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