今日は飛行機雲がよく見える空でした。
さらにお昼過ぎからは上空に
薄い雲(巻層雲主体)が広がってきました。
この薄い雲がスクリーンの役目をし、
飛行機雲の影もよく目立っていました。
その中からちょっと紹介しますね。
これは2本の飛行機雲(雲Aと雲B)、
そしてその影が雲のスクリーンに写りこんでいます。
このうち雲Aの影が、太陽から放射状に広がる
短い「影のすじ」の集まりからなっていました。
太陽との位置関係でこの影のすじがさらに長くのびると、
薄明光線(光芒)になります。
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次いで2本の飛行機雲。
遠くの空にあったものですが次第にこちらへと流れてきて、
太陽との位置関係が変化するとともに、
影のかたちも変わっていきました。
以下、その様子を時系列で載せておきます。
一番最後の写真、2本の飛行機雲で
高さが異なるというのがはっきり分かりますね。
左上-右下方向の飛行機雲(※)が下側で、
左下-右上方向の飛行機雲(※)が上側です。
(※)この2本は飛行機雲発生から時間が経ち、
性質が巻積雲へと変わってきているので、厳密には
飛行機由来の巻積雲(Cirrocumulus homomutatus)となります。
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ちなみに、飛行機雲が目立つ、
なかなか消えない、時間とともに広がっていく
このようなときは上空が湿ってきているときで、
雨の前触れとされています。
「飛行機雲が広がると雨」
「飛行機雲がなかなか消えないと雨」
ということわざがあります。
また今回、スクリーンの役目を果たした雲は
主体が巻層雲(一部、薄めの高層雲もあり)で、
巻層雲の影響で、太陽がときおり「かさ」をかぶっていました。
この巻層雲も低気圧や温暖前線の接近とともに
いち早く現れる雲のひとつなので、
「太陽がかさをかぶると雨」ということわざがあります。