今日は飛行機雲がよく見える空でした。

さらにお昼過ぎからは上空に

薄い雲(巻層雲主体)が広がってきました。

 

この薄い雲がスクリーンの役目をし、

飛行機雲の影もよく目立っていました。

その中からちょっと紹介しますね。

 

これは2本の飛行機雲(雲A雲B)、

そしてその影が雲のスクリーンに写りこんでいます。

 

このうち雲Aの影が、太陽から放射状に広がる

短い「影のすじ」の集まりからなっていました。

 

太陽との位置関係でこの影のすじがさらに長くのびると、

薄明光線(光芒)になります。

 

***********************

次いで2本の飛行機雲。

遠くの空にあったものですが次第にこちらへと流れてきて、

太陽との位置関係が変化するとともに、

影のかたちも変わっていきました。

以下、その様子を時系列で載せておきます。

 

 

 

 

一番最後の写真、2本の飛行機雲で

高さが異なるというのがはっきり分かりますね。

左上-右下方向の飛行機雲(※)が下側で、

左下-右上方向の飛行機雲(※)が上側です。

 

(※)この2本は飛行機雲発生から時間が経ち、

性質が巻積雲へと変わってきているので、厳密には

飛行機由来の巻積雲(Cirrocumulus homomutatus)となります。

 

***********************

ちなみに、飛行機雲が目立つ、

なかなか消えない、時間とともに広がっていく

このようなときは上空が湿ってきているときで、

雨の前触れとされています。

「飛行機雲が広がると雨」

「飛行機雲がなかなか消えないと雨」

ということわざがあります。

 

また今回、スクリーンの役目を果たした雲は

主体が巻層雲(一部、薄めの高層雲もあり)で、

巻層雲の影響で、太陽がときおり「かさ」をかぶっていました。

 

 

この巻層雲も低気圧や温暖前線の接近とともに

いち早く現れる雲のひとつなので、

「太陽がかさをかぶると雨」ということわざがあります。