今日(1月30日)午後3時30分ごろ、
渡良瀬遊水地で下草火災が発生しました。
午後4時20分ごろ、その火災を原因とする火災積雲を
撮影したので、載せておきたいと思います。
ちょうどこの頃、上空に強い寒気が流れ込みはじめていて、
それに伴う雲が南下してきていました。
上の写真を撮影した後、見晴らしの良い場所で
改めて撮影しようと思い移動したのですが、
到着した時点で、その「寒気に伴う雲」と混ざってしまい、
火災積雲自体がはっきりしなくなりました。
ちなみに冬場の「強い寒気に伴う雲」は、
尾流雲(virga)と呼ばれる雨や雪のすじを
伴っていることが多いものです。
混じり合った結果、こんな感じで、尾流雲のもやもやと、
煙のもやもやが並ぶ状態となりました。
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火災積雲(pyrocumulus)は、
火災による熱によって局所的に強い上昇気流が発生し、
その上昇気流によってできた積雲のことです。
この積雲はときに発達して積乱雲となり、
落雷や突風を発生させて、事態を悪化させることがあります。
国際雲図帳2017年版では、
熱対流雲の積雲
Cumulus flammagenitus(略号:Cu flgen)
として位置づけられています。