今朝(11/16)、わぴちゃんところは濃い霧が現れました。
その霧が晴れていく過程で2種類の虹を観察することができました。


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まずは、霧虹(fogbow)


霧粒に太陽光が当たってできる白っぽい虹です。
白虹(whitebow)とも言います。

霧(fog)は雨粒よりもはるかに小さな水滴が

空気中に大量に漂って、見通しが1km未満になった状態です。

霧粒のような極小サイズの水滴がつくる虹は、
分光があまりはっきりせず白っぽい感じの虹になります。

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次に露虹(dewbow)

これは地面付近の草や蜘蛛の巣などについた
大量の水滴に太陽光が当たってできる虹です。

 



太陽を背にして立ったときに

自分の影を中心とした円の形で現れます。

露虹のもととなる水滴は大きいため、
虹と同様しっかり分光します。

 




水滴の発生源の多くは、
空気中の水蒸気が冷やされてできた露(dew)です。

しかし今朝みたいな濃い霧に包まれたときは、
霧粒がたくさんくっついて水滴ができることもあります。
日本名はありませんが、大気現象の国際分類では
deposits of fog dropletsと呼ばれています。




もうひとつ。さきの露虹の写真をよく見ると、
わぴちゃんの影の頭の周りが白く輝いて見えますね。
これは稲田の後光(heiligenschein)と呼ばれるもので
やはり水滴が関係している光の現象です。