本日(6月2日)は大気の状態が非常に不安定で、
各地で激しい雷雨となっています。

17時~19時頃には、群馬県から埼玉県北部にかけて
非常に発達した積乱雲がゆっくりと南下していきました。

 

わぴちゃんは、その積乱雲を茨城県側から撮影していましたが、
その中にもしかしたら流入帯雲(flumen)ではないか?と思われる、

ちょっと気になる雲の帯を見つけました。

 

その雲の帯はこれです。

 

 

 

 

*******

これらの写真は18時40分ごろ、茨城県坂東市から

西側のほうを向いて写したものです。

 

当時の気象レーダーはこんな感じです。

(※気象レーダー画像は気象庁ホームページより)

 

*******

さて、流入帯雲(flumen)ですが、

これは積乱雲の中心向かって流れこむ平たい雲の帯です。

その形状から海外ではbeaver tail

(ビーバーのしっぽ)とも呼ばれています。

 

よく似たものに尻尾雲(cauda)がありますが、

尻尾雲は、壁雲の底から横にのびる雲の帯で、

とても低いところにできます。

 

一方の流入帯雲は尻尾雲よりも高いところにできる雲の帯で、

スケールも尻尾雲よりはるかに大きいのが普通です。

 

 

流入帯雲は、ふつうスーパーセルに

伴って発生するものできわめて珍しい雲で、

国内で撮影された事例があるかどうか不明です。

 

一方で知名度がほとんど無いものでもありますので、

見逃されているだけという可能性もあるかもしれません。

 

今回わぴちゃんが撮影したものは

外見上は流入帯雲にかなり近いものですが、

断定するためにはより詳しい検証が必要です。

そのため、この記事では「流入帯雲(flumen)?」

という感じでとどめておきたいと思います。