セイヨウアブラナ(B. napus)の根は

ふつうは膨らまず、細いままです。

ところが変種のルタバガ(var. napobrassica)は例外で、

根がカブのように膨らみ、それを根菜として食べることができます。
スウェーデン原産であることからスウェーデンカブとも呼ばれます。

ルタバガの根は黄色っぽいのが特徴です。
典型では上の方が赤紫色になりますが多少のバリエーションがあります。


そのルタバガの花が今最盛期を迎えています。


花の穂の部分を拡大してみると、
花と花の間はやや間隔が空いていて
ちょっとまばらな印象を受けます。



またつぼみが花よりも
高い位置にあるというのも特徴的です。
咲き進んできて多少密になっても、
つぼみは花の中に埋もれてしまうことはなく、
しっかりと見えています。

花を拡大してみると…



ところでこのルタバガ、花の色が少し変わっています。
 

他のセイヨウアブラナ系の品種は

ふつう鮮やかな黄色い花を咲かせます。
ところがなぜかルタバガだけは

ほんのり赤を足したようなクリーム色です。

色味の表現が難しいのですが、淡黄橙色…という感じでしょうか?
比較用に、菜の花の典型色に近いミブナ(壬生菜)を並べてみました。



ちなみにミブナアブラナ系品種(B. rapa)です。

写真だと微妙な色味が
なかなか伝わりにくいかもしれませんが…(^-^;)