セイヨウアブラナ(B. napus)は
カブ(B. rapa)とキャベツ(B. oleracea)が
交雑して生まれたものです。
河川敷などで大群生している菜の花(※)は
従来セイヨウアブラナと言われていて、
一般向けの図鑑などでも多くがそう記述されています。
(※)ここではカラシナは除きます
わぴちゃん自身もそれで育ってきたため、
これらはセイヨウアブラナという認識でいました。
ところが近年、どうもそうではないらしい
…ということが判明しました。
このことを知るきっかけとなったのが以下の記事です。
ここでわぴちゃんがセイヨウアブラナとしたものは、
セイヨウアブラナではなくアブラナであるというご指摘をいただき、
それを機に水面下でいろいろとリサーチをしていました。
あわせて、まずはセイヨウアブラナ系の品種を育て、
セイヨウアブラナを正しく認識しようと思い、
入手できるものは入手して栽培観察をしました。
セイヨウアブラナ系の品種について
わぴちゃんの観察結果をまとめておきたいと思います。
写真が多く長くなるので2回に分けたいと思います。
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とりあえず、これがセイヨウアブラナです。
いわゆる「出オチ」感がありますが、これを見ると、
明らかにその辺で野生化している「菜の花」とは雰囲気が異なります。
キャベツの血が入っていると言われると
なるほどという雰囲気ではありますね。
さらに細かく見ていきます。
アブラナが茎の上の方に密集して咲くのに対し、
セイヨウアブラナは花と花の間隔があいていて、
ちょっとまばらな印象を受けます。
アブラナはつぼみが周囲の花に埋もれて見える傾向がありますが、
セイヨウアブラナのつぼみは花に埋もれることはなく、
ふつう花よりも高い位置にあります。
萼はセイヨウアブラナでは45度~直立で、緑がかった黄色、
アブラナは45度以下で大きく開く感じで、黄色味が強くなります。
ただ、萼の雰囲気は、品種によっても異なり、
また花の咲きはじめと咲き終わりでも異なります。
そのためあくまで識別点のひとつとしたほうが良いかもしれません。
↓続きます