今日昼間、アーチ雲がずっとトレンド入りしていて気になっていました。

しかしわぴちゃんは別な仕事に忙殺され、確認出来ず…。

夜のNHKニュースを見て、

関西で見事なアーチ雲が出ていたということを知りました。

 

これに便乗するのもなんか申し訳ないような気もしますが、

せっかくなのでアーチ雲について紹介する記事を書きたいと思います。

 

*******************

発達した積乱雲のまわりには、さまざまな雲や現象が発生します。

 

 

その中でアーチ雲は、雨が降っている場所と

降っていない場所の境目にできるもので、

雨柱を取り囲むようにしてできます。

 

ちょうど黒雲の土手のような見た目をしていて、

積乱雲本体の底に接しています

 

ふつう積乱雲の進行方向側にできるので、

雨柱がこちらに向かってきているときにアーチ雲が見えます。

 

アーチ雲の向こう側は激しい風雨となっており、

天気はアーチ雲を境に急変します。

 

アーチ雲が頭上に差しかかると、

ガストフロントと呼ばれる突風が吹き荒れます。

まれに風が渦を巻いて、ガストネードと呼ばれる

小さな竜巻のような現象が起きることもあります。

 

************************

今日はわぴちゃんはアーチ雲を見ていませんが、

過去に撮影したアーチ雲の写真を載せますね。

 

 

 

 

 

************************

アーチ雲は世界気象機関が刊行した国際雲図帳2017では、

雲の細分類のひとつ、補足雲形(雲に現れる部分的な特徴)に

位置づけられています。

10種雲形のうち、積雲と積乱雲にできる特徴です。

 

国際名はarcus、略号はarcです。

 

英語ではarccloudまたは

shelf cloud(棚雲)と呼ばれています。

 

日本語名は今はアーチ雲ですが、

古い文献によるとかつては「雷雲の襟」と呼ばれていたようです。

 

************************

【おまけ】

アーチ雲と似て非なるものにロール雲と言うものがあります。

積乱雲の雨柱を取り囲むようにできる横長の雲ということで

よく似ていますが、こちらは積乱雲本体の底からは離れた位置にできます

 

積乱雲の雨柱とともに地面にたたきつけられた空気が、

四方に広がり、それがくるんと

巻き込むような流れになったときにできます。

 

ロール雲の国際名はvoltus、略号はvolです。

 

以下は過去にわぴちゃんが撮影した積乱雲近くのロール雲です。