ギシギシの雑種、第8弾です☆
コエゾノギシギシはコギシギシエゾノギシギシの推定雑種です。

記録がほとんどなく、神奈川県で1998年に

採集されたものが数少ない標本のひとつです。
わぴちゃんもそれを閲覧させていただきました。
そんな状況なので、これも生態写真が出るのは日本初かもしれませんね。




一見すると、よく育ったコギシギシのようです。
しかし穂は先がかなりぴよーーーんと長くのびる傾向があります。

また結実率が悪く、大半の花は咲いても

小さいまま茶色く枯れてしまいます。
ただ結実率0%ではないため花後に成長する「タネを包む花びら」が
穂の中にちらほらと混じっています。



「タネを包む花びら」は縁に鋭いトゲのようなものがあり、
コギシギシに近い雰囲気があります。
ただ中心の大きなふくらみ(粒体)はやや赤みを帯びる傾向があります。
※コギシギシの粒体は赤くなりません。

またエゾノギシギシの血が入っているため、
葉の裏にはエゾノギシギシに見られる突起が少しあります。


***
コエゾノギシギシは何年もかけて探し回ったけど、
なかなか出会うことができず…。

昨日、コギシギシとエゾノギシギシが混生している場所を
ひたすら歩きまわったら、ようやく1個体だけ見つけることができました☆

ちょっと頑張りすぎて、帰宅後ダウンしたけど…
ヘ( ̄∇ ̄ヘ;)。。。コソコソ

ここまで来たら日本のギシギシ雑種をコンプリートしたくなりますね(^-^;)

 

参考までに、タネを包む大きな花びらについて、
コギシギシ、エゾノギシギシとの比較を下に載せておきます。