病院を抜け出した恵を探そうと、柏木の呼び掛けで北原と高城が召集された。

北原「天乃君が居なくなったって!?」

高城「…あっちゃんの事がバレたんすね…。」

柏木「うん…怪我が回復するまでは、なんとか黙っておきたかったんだけど…。」

フロッグ「とにかく、取り返しのつかない事になる前に、天乃君を見付けるっす!何処か、天乃君が行きそうな所とか思い当たりませんか?」

柏木「…あ!」

何かを思い付いた柏木は、全員を連れてある場所に向かった。




北原「…これ!」

北原が見たものは、篠田の墓前にたむけられた一輪の花だった。

柏木「…やっぱり来てたのね。」

篠田の死を、初めて知った輝久は驚く。

輝久「麻里子ちゃん!?…そうか、彼女はもう…。」

高城「しかも、このタイミングでそんな事するなんて…」

フロッグ「如何にも、なにかの覚悟の現れって感じっすね。」

剣堂「クソ!一体何処に居るんだ、天乃!!」

天乃の居場所を特定出来ない一同は、苛立ちと焦燥に駆られる。

高城「…ちょっと、やってみたい事があるんすけど、いいすか?」

そんな中、高城が突然口火をきる。

剣堂「なんだ!なにか、方法を見付けたのか!?」

高城「恵君は、あの事件以来一躍時の人っす…だから、それを利用出来ないかと…。」

北原「利用?一体どういう事?」

高城「コミュニティサイトに、情報を募るんす。」

柏木「それ本気!?」

高城「分からないと思うっすけど、ネットの住人の情報力って侮れない所があって、きっと恵君の素性も人肉捜査で既に割れてる筈だし…。」

剣堂「人肉捜査!?」

高城「素性が分からない人を、ネットの情報網を駆使して特定する事っす…例えば、甲子園の応援席に一瞬映った美少女とか。」

輝久「…なんだか怖いな…。」

フロッグ「でも、あれだけの大事件で脚光を浴びたんすから、その方法で天乃君が見付かる可能性は、十二分にありますね。」

輝久「…分かった…それじゃ、それに賭けてみるか…。」

了承を得た高城は、さっそく大手のコミュニティサイトに恵の目撃情報を募る。

「成雪東高校立て籠り事件にて、事件解決へと導いた張本人、天乃恵の行方を追っています。何か情報をお持ちの方は、返信お願いします。」

剣堂「本当に、こんなんで有力な情報が集ま…」

高城「来た!」

剣堂が言い切るのを待たずに、次々と目撃談が舞い込んでくる。

剣堂「…スゴいな…。」

しかし、それを眺める高城の顔色は思わしくない。

高城「…ダメっす、寄せられる投稿は、皆てんでバラバラで、例えこの中に本物の情報が紛れ込んでいたとしても、それを特定する術がないっす…。」