AM8:00

タイムリミットまで、あと51時間。

放送室

NO-MENのメンバー四人が集まり、作戦を立てている。

龍牧「敵が紛れ込んでるってのは、本当か?」

坂詰「ああ…昨夜特殊部隊との交戦中に、無人の職員室で変化があった…まず間違いない。」

伽藍堂「クク…外からの侵入を防いだと思えば、さっそく次の敵のお出ましか…悪い事は、思い通りには進まないってね。」

坂詰「この状況を楽しむな…わずかなほころびが、命取りにでもなったら、笑い話にもならないぞ。」

伽藍堂「へいへい…で?策敵の効率化を図る作戦会議なんだろ?まずは、議長の安土からさっさとどうぞ?」

安土「…まず、昨夜の変化とは、職員室の鍵が紛失した事についてなんだが、これは恐らく敵が持ち出した物で間違いないだろう。」

龍牧「…武器の調達か…それならば、学校の定番…図工室、理科室、家庭科室もあり得るな。」

坂詰「ご明察…ただ、立地の関係で家庭科室は一階にある…一階には、俺と安土の二人が居たから、いくらコソコソ動き回ろうが、二人共が気付かなかったとは考えにくい…よって、俺達は他の二択に的を絞り、先程突入を試みたんだが、残念ながら敵の姿を見付ける事は出来なかった。」

龍牧「…その考えで行くと、三階には鴨野橋、屋上には伽藍堂が見張りをしていたから、無人だったのは二階と四階のどちらかという事になるな。」

安土「龍牧…お前は何処に居たんだ?」

龍牧「俺か?俺は、まあ適当に見回りをしていた…特に何処でという事では無いよ。」

安土「…」

龍牧「とにかくだ…これで、大体の目処がついたんじゃないのか?敵が俺達の視線を掻い潜って、潜伏しているんだとすれば、この校舎内に限れば二階か四階のどちらかだ。」

伽藍堂「よぉし!そおと決まれば、さっそく二手に別れて、残党狩りと行きますか!」




その頃、事件を伝える報道では、ある事に注目が注がれていた。

「一夜明けた今も、現場では緊迫した状態が続いていますが、犯人グループ側の要求は未だに、西園寺顎人の投降以外こちら側に示されていません…どうやら、この事件の鍵を握るのは、この謎の人物と思われる、西園寺顎人にある様です。」

この報道により、今まで裏社会でしか流布されていなかった西園寺の名前は、瞬く間に全国民が知る事となり、日本中の視線がこの事件を通して西園寺に注目するまでになっていた。