前回、道中北原里英を無駄に傷付けた恵とその一行は、柏木の言う「アイドルに詳しそうな人達」の元へ向かっていた。




柏木「もぉ…分かった、分かったからいい加減この手、離してよ。」

恵「そうか、分かってくれたか。」

前田「騙されちゃいけやせんぜ、旦那!!そう言って、離した隙にダッシュで逃げるつもりですぜ、旦那ぁ。」

恵「なぁにぃ~!?」

柏木「ちょっと!!変なチャチャ入れないでよ!?てか、やっぱり遊んでるでしょ、これ!」

前田「ゴメンゴメン…ついノリでね。」

恵「右に同じく。」

恵・前田「…アハハー!!」

二人は見詰め合い、大声で笑い飛ばす。

柏木「…なんか、今日の二人メンドクサイ…。」




柏木「…着いたよ。」

恵「アイドル研究会?」

柏木「そっ、ここなら小嶋陽菜に会える方法も、何か知ってるかもしれないでしょ?」

前田「確かに…てか、この学校…本当になんでもあるんだね。」

恵「じゃあ、早速。」

恵が、ノックの後ドアを開ける。

扉が開くのと同時に、部員の動きがピタッっと止まり、しばしの沈黙が流れる。

恵「…あの~…」

?「ギャー!!!!」

恵「ギャー!!!!」

突然の絶叫に、恵もつられて叫ぶ。

?「アリエッティ!!あっちゃんとゆきりんが、こんなドブの掃き溜めに来てくれるなんて、まさに奇跡なんですけどー!!」

前田「へ?」

柏木「私達?」

?「もちろん、あなた達もウチらから見れば、れっきとした研究対象っすよ!因みに、あっちゃんとゆきりんは、今後芸能界で活躍しそうな生徒ランキング1位と2位でーす!!」

恵「…で、君は?」

指原「私っすか?私は『指原莉乃』って言います…で、今日はどう言ったご用件で?」

恵・前田「!!」

柏木「?」

二人は、咄嗟に顔を見合わせ、柏木がそれを不思議そうに、見詰める。

恵「あ、ああ…ちょっと聞きたい事があってさ。」

前田「小嶋陽菜ってアイドル知ってる?」

指原「はい?もちろんっすよ!で、こじはるがどうかしたんすか?」

前田「会える方法とか、知らないかなぁって思って。」

指原「会う!?今や国民的なアイドルとして、テレビや雑誌やマルチな活躍で超多忙なこじはるに、会いたいと!?」

恵「え!?あいつって、国民的アイドルだったんだ!」

前田「知んなかったね!!」

指原「…え?」

指原が不機嫌そうな表情をする。

柏木「ゴメンね、この人達別に、悪気がある訳じゃ無いの…ただ、今日はちょっとメンドクサイだけなの!」