その頃

北原「天乃君、ちょっと話が!」

北原が、教室に駆け込む。

柏木「北原さん?天乃君なら、今居ないけど…。」

北原「…あぁ…じゃあ大丈夫!」

北原は、6組に走る。

北原「あの…剣堂君居ますか?」

「剣堂?今どっか行ってる…何、また告白?止めときな、あいつ今2組の前田敦子に気があるらしいから。」

北原「違います!」

北原は立ち去る。

北原「もぉ~、どこに行っちゃったの~!?」

丞ヶ崎「あれ?北原さん…誰か探してるの?」

北原「丞ヶ崎君…今、天乃君か剣堂君を探してるんだけど、見当たらなくて。」

丞ヶ崎「あの…それは、俺じゃ駄目なのかな?」

北原「…それもそうだね。」



恵「つまり、親友だった板野友美が、ある日突然理由も分からず、河西智美をイジメだした…そんでその理由を、板野と同じクラスのお前が、直接彼女に事情を聞く…と、そういう事で良いんだな。」

剣堂「ああ、だからお前はその間、河西の傍についていてやってくれ。」

恵「本当にその役、俺で良いのか?河西の奴、明らかにお前の事気にしてたぞ…付き人役は剣堂の方が良いんじゃ…」

剣堂「お前、何を言ってるんだ…?俺達は色恋沙汰をしに行こうとしてる訳じゃないんだぞ…そんなの関係無いだろ。」

恵「あ、そうね…悪い悪い。」

恵(チッ…あんなにかわいい娘が、端から見てもあからさまに好意を寄せてるってのに、それをいとも容易く棒に降るその神経…これだからイケメンって奴は。)

剣堂「それじゃ、行ってくる。」

恵「やっぱり俺も行く!」

剣堂「はぁ!?」

恵(なんだか、剣堂の言う通りにしたくなくなった!)



三階廊下

北原(AKBの事、本当に丞ヶ崎君で解決出来るかなぁ…やっぱり、不安だ…天乃君、裏庭とかに居たりしないよね…。)

北原は、三階から裏庭を覗き込む。

北原(ハァ…女の子一人か…そりゃそうだよね…裏庭って、旧校舎が陰になって、陽が当たらないから、年中ジメジメして、ほとんど人が寄り付かない場所だもん。)

丞ヶ崎「北原さん、どうかした?その天乃恵バックアッパーズとかいう、ネーミングセンス皆無の、ふざけた組織を何とか出来るのは、俺しか居ないんだろ…俺しか…だったら、早く行こう!!」

北原「…う…うん。」



3年6組

剣堂「よう。」

板野「鼎…邪魔なんじゃ無かったの?」

剣堂「さっきは悪かったよ…機嫌直せって、な?」

剣堂は、板野の隣に座り、肩に手を回す。

恵(くぅ~、やりたい放題か!これだからイケメンは!)

剣堂「どう、放課後カラオケでも?」