開始早々の1分にオウンゴールから嫌な失点をしてしまいました。
その後ジェフはいつも通りにハイプレスを効かせ横浜FCから自由を奪いゲームを支配して行きます。
しかしゴール前を固められなかなか良い形でシュートに持ち込めない。
そんな状況を打開したのが也真人でした。
30分に敵陣バイタルエリア近くで敵ボールをヒールでカットすると右サイドに走り込み、受けたパスをキーパーの位置を確認しシュート。
これが見事にゴールを揺らし同点に。
機転をきかせた、そして技ありの今節間違い無しのベストゴールで同点に。
前半は1-1のまま終了し、勝負は後半に。
後半に入ってもゲームを優勢に進めてはいますがゴールが遠い。
原因は先にもあった通りゴール前を固められた為です。
同じカテゴリーの相手同士、固められた守備網を突破するのは並大抵ではありません。
こうなるとセットプレーが決め手となる事が多いのですが、そんな場面でも横浜FCの選手達は本当に集中していました。
攻めるジェフ、守る横浜FCの構図がつづき、気が付けばゲームはアディショナルタイムに突入。
それでもこの日のフクアリには諦める空気を一切感じられませんでした。
AT2分に得たコーナーキック。
キッカーは清武。
コーナーを蹴る前にゴールポスト近くに近藤を呼び寄せ耳打ちをすると清武の上げたボールは近藤にピタリと合い、その近藤が見事ゴールに突き刺します。
横浜FCのパワープレーも凌ぎ、チーム記録の7連勝を達成すると共に、その後場内写し出された“プレーオフ進出決定”の文字。
サポーターの中にうっすらと涙する姿も。
横浜FCの前に苦しみ抜いた末にやっと掴んだ劇的勝利は大逆転でのプレーオフ進出を決めた戦いとなりました。
シーズン終盤、勝てども勝てども上に行けずPO進出は“奇跡”が起きなければ不可能なのが現実となっていた。
その奇跡を起こし、大逆転でPO進出を掴み取ったのはジェフが7連勝した自力に因るものです。
終了セレモニーでは前田社長から来季のエスナイデル体制継続が発表されました。
PO準決勝の相手は名古屋。
ジェフのJ1昇格チャレンジはまだまだ続きます。
