新入荷は「岸本尚登作 黒木(カミゲン)真壁型 蛇皮本張り」

何処の産の黒木でも最高級といえば、漆黒の中に薄くシラタが点在する「鶉目(うずらめ)」の棹をさす。
鶉目が点在する棹も良いが、控えめに入ったシラタの棹も捨てがたいと思う。入り具合によっては美しい棹になり、良く響く棹になる。
鶉目がいいのは分かっているが、シラタの棹も選択肢の一つと考えても良いのではと思う。

胴の蛇皮は粒が大きく、肉厚のある皮を張っているので良くなる胴に仕上がっている。

その分、使い始めは高音が少しキンキンする感がある。
そこでこの三線にはポリエステル弦を張っている。
ポリエステル弦は柔かい音色なので、キンキン感を緩和してくれる。
2~3か月で蛇皮が馴染んでくるので、そのあとは好みでナイロン弦とポリエステル弦を使い分ければよいと思う。