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「編集者がシェアしたい本」 3分で一冊読んだ気になる読書ブログ

出版社で書籍の編集者をやっています。
読んだ本からシェアしたい名言・格言をご紹介させて頂きます。


元日本テレビアナウンサーの魚住りえさん著・
ベストセラー街道まっしぐらの一冊です。

魚住さんはテレビの印象ですと、
その可愛らしい容姿と相まってソフトな印象のある方でした。

ですので、ここまでアナウンス技術が高くいらっしゃるとは、
失礼ながら存じあげず、驚きました。

フリーになられてから「魚住式スピーチメソッド」なるものを確立され、
ボイスデザイナー、スピーチデザイナーとしてご活躍されている魚住さん。
その独自のレッスン方法は「説得力ある話し方が身につく」と
スクールは大人気だそう。

また、本書は3年かけて作られたというだけあって大変わかりやすく、
イラストや事例も豊富で、編集者視点で見ても素晴らしい一冊です。

声にも話し方にも自信はない方ですが、本書を読んで目から鱗が落ちまくりでした。

特に印象に残った言葉、ポイントをご紹介しますね。

…………………………………………

「どんなことを話すか」よりも「どんな話し方をするか」、それが最も大事だ

声を変えれば印象が変わり、話し方を変えれば人生が変わる

■いい声を出すために必要な3つのこと
1、肺にたっぷり空気を入れる
2、きちんと共鳴させる
3、滑舌よく言葉を発する

■腹式呼吸トレーニング
1、背中を壁につけ肩幅に足を開いて立つ。首と肩の力は抜き、上半身はリラックス。片手をお腹に添えて、腹筋に意識を集中
2、口から息を吐きながらお腹を凹ませる。息を吐ききり、腹筋をギリギリまで縮める
3、鼻から息を一気に吸い込む。わざとお腹を膨らませる。肩に力を入れない
4、2~3を繰り返す。慣れたら3→2の順で吸うところから始める

■腹式呼吸の効用
・腹式呼吸が身につけば、発声がさらに楽にできる
・副交感神経を優位にしてくれる
・のどが涸れない
・外見的にも落ち着いた雰囲気に見える

共鳴させることで声は聞きやすくなり、伝わり方が全然違う

■共鳴トレーニング
1、一番聞き取りやすい声の見つけ方
・人指し指と中指を揃えて鼻先に軽く触れる
・口を閉じたまま「ム~~」とハミングする
・様々な高さの音で試すと鼻先に置いた指が細かく振動する音がわかる
・この振動が「共鳴」
2、一番いい低い声の見つけ方
・少人数での大切な話、秘密の話をする時に最適
・喉に指を添え、1と同様にハミングし、共鳴する音を探す
3、一番いい高い声の見つけ方
・100人以上など大人数の前で話すときに最適
・てのひらを頭やおでこに添え、1と同様にハミングし、共鳴する音を探す
・1、2に比べて振動を感じにくいが、裏声ではなく地声で最も高い声を出す
・すると声量は大きく、テンションも高くなる

滑舌を良くするには、口の周りの筋肉をほぐして動きやすくしたり、適切に使う

■滑舌トレーニング
1、舌のストレッチ
・口を閉じたまま舌でぐるりと一回り歯茎を舐める。逆周りも同様。それぞれ3周
・舌を横にだし左右に動かす。往復10回
・舌を思い切り出して上下に動かす。往復10回
2、唇周りを柔軟にする
・アナウンスやナレーションの前に行うトレーニング
・しっかり口を動かし発音。少しずつ速く長く。
例)パパパパパ…。マママママ…。
・唇を軽く閉じて、プルプルプル…と小刻みに振動させる。
・巻き舌
・頬の筋肉を上下させながらマッサージ
・冬や乾燥時期はリップクリーム、肌に乳液を塗ると話しやすくなる
3、基本の口の形
・基本となる母音をクリアに発するための口の形を身体に覚え込ませる
・ア→上下の歯が見えるくらい大きく丸く口を開ける
・イ→口の両端を思い切り横に引っ張る
・ウ→チューの形で口をすぼめるが少し緩める
・エ→イの形から下唇だけを下げる
・オ→アとウの中間程度に口を丸く開ける
4、変顔エクササイズ
・顔の筋肉を動かすことで滑舌を良くするエクササイズ。声を出さなくてもよい
①目を見開き、口の形を顔に覚え込ませる
ア→オ  ア→ウ ウ→エ
②目元を緩めて笑顔で。けれど口の動きははっきりと
イ→ウ  イ→エ ア→エ

■理想とする声、話し方のモデルを見つけて目標に
・ロールモデルの会話やスピーチを録音して何度も聞く
・ロールモデルの話し言葉を書き出して原稿として読む

■「声の高さ×スピード」で話し方の印象が変わる
1高い声×ゆっくり→ほんわか、おおらか、癒し
2高い声×速く→元気、明るい、エネルギッシュ
3低い声×ゆっくり→落ち着き、癒し、悩み事相談
4低い声×速く→仕事ができる、信頼感、クール


<その2へ続く>
■上手に手放すテクニック
・持っていないふりをする
・もったいないを克服する
・失敗を認め、成功に向かう
・第三者の意見を聞く
・流れで引き受けるのをやめる
・何かを言う前に5秒待つ
・これをやめたら損をする? と自問する

■編集の4原則を知る
1.削除する
・「書くことは人の仕事だが、編集は神の仕事だ」(S・キング)
2.凝縮する
・編集者が著者にたずねるべき基本的質問
1)言いたいことを言えているか?
2)言いたいことを最大限明確かつ簡潔に言えているか?
3.修正する
4.抑制する
・優れた編集者は作品に手を入れすぎない

■境界線を引くと自由になれる
・自分で線を引かなければ自分の領域を守れない
・仕事とプライベートなど、自分で境界線を引く
・面倒な人、物事とは一線を画す
・他人の問題を横取りしない
・自分の境界線を知るには、いつも足を引っ張られる人、物事を思い出す
・難しい相手とは契約を結ぶ。そうすれば余計な期待をしなくて済む

■見積もりは1、5倍で考える
・計画錯誤…作業にかかる時間を短く見積もりすぎる傾向がある
・なぜ実際よりも短く見積もってしまうのか?→周囲によく見られたいから
・自分が見積もった時間を常に1、5倍に増やして締め切りを設定する
・エッセンシャル思考の人は全てが思い通りにならないことを知っている。未来が予測不可能であるという現実を受けいれている

■仕事を減らし、成果を増やす
・エッセンシャル思考の人は目の前の症状に惑わされず、どこが本当の問題なのか見極めようとする
・エッセンシャル思考の人は仕事を減らすことによって、より多くを生み出す
・ボトルネックを特定する→「この仕事をやり遂げる上で、邪魔になるものは何か?」
■人の意欲を高める2つの主要因
1、達成
2、達成が認められること

完璧を目指すより、まず終わらせろ

■行動を引き起こすトリガーを知る
・あらゆる習慣には「トリガー」「行動」「報酬」の3要素がある
・悪い習慣を変えるには行動自体よりもそれを引き起こすトリガーに着目する
・トリガーのテクニックを使って、1日の最初に最難関のタスクを片づける癖をつける
・退屈ならば、曜日ごとにやることを変えてみる
・習慣づくりはいっぺんにやろうとせず、一つずつ小さく始めて少しずつ進む方がいい

■集中するテクニック
・人は一度にひとつのことにしか集中できないことを知る
・今、何が重要かを考える
・今すぐ必要でないが重要なことを紙に書き出す→忘れない、「覚えているうちに何かやらねば」という焦りを感じない効果がある
・優先順位をつける

■エッセンシャル思考を実践する2つのアプローチ
1、生活のあちこちに取り入れる方法
2、エッセンシャル思考を生きる

■エッセンシャル思考の効果
・迷わない
・流されない
・日々が楽しくなる

■エッセンシャル思考のリーダーシップ
・人材の選別にこだわり抜く
・目的が完全に明確になるまで話し合う
・メンバーの役割を曖昧にしない
・正しい情報を正しい人に正しいタイミングで伝える
・小さな進歩を重ねているかどうか、適切にチェックする

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自分も無駄な仕事や、無意味な付き合いを相当減らしていますが、
振り返ると「なんでこんなことやっていたのか?」
と反省することがまだまだあります。

「エッセンシャル思考」を実践できるようになると、
・迷わない
・流されない
・日々が楽しくなる
といった効果を得られると本書では言っています。

一日でも早く、身につけたいスキルが満載の一冊です。




■情報の本質をつかみとる
・ささいなことに気を取られすぎると大局を見失う
・情報をフィルタリングする
・すぐれたジャーナリストは普通の人には聞こえないものを聞くことができる
・「私ってすごく論理的なのよ。だから無関係な細部に気を取られないで、みんなが見過ごすものを見抜けるの」(「ハリーポッター」ハーマイオニーの台詞)

■ジャーナリストの目を手に入れるために
1.日記をつける
・どれほど優れた記憶力も鉛筆一本にかなわない
・たくさん書こうと思わず、より少なくより良く書く
・日々の変化は見逃しやすいが、まとめてみると大きな違いに気づく
2.現場を見る
・現場に足を運び、自分の目で問題を確かめると、問題の本質を知ることができる
3.普通を知り、逸脱を探す
・ストーリーの描き出す模様を理解し、普通でないところを見つけ出す。妙な引っ掛かりを感じる部分はないかと。
・別の視点で見ることで、事態の新たな側面が見えてくる。他人の目で見たとき、思いがけない一面に気づく
4.問題を明確にする
・そもそも今、何の問題を考えているのですか?

■遊びが大切な理由
・遊びは脳の柔軟性と順応性を高め、創造的にしてくれる。遊びほど脳を奮い立たせる行動はない
・遊びは選択肢を広げてくれる。視野が広がる
・遊びはストレスを軽減してくれる
・遊びは脳の高度な機能を活性化する

■睡眠
・最大の資産は自分自身。現実には優秀な人たちがどんどん自分を壊している。その最大の原因は睡眠不足
・働きすぎることは実は簡単。本当に難しいのは働きすぎぬように制御すること
・短時間睡眠で活動できるという人は疲労に慣れきっているだけ
・エッセンシャル思考の人は睡眠を武器と考え、自分の力を引き出すために活用している
・エッセンシャル思考の人は最高の結果を出すために、目の前の瑣末な仕事を切り捨てる

■もっとも厳しい基準で決める
・中途半端なイエスをやめて「絶対やりたい」か「やらない」かの二択にする
・悪くない程度の選択肢はすべて拒否した方がいい
・絶対にイエスと言いきれないなら、すなわちノーである
・簡単に手に入るという理由でそれを選んでいいのか?
・やるべきことは「これしかない」と思えることをひとつだけ見つけること

■「かなり明確な目標」を「完全に明確な目標」にする
・これからの5年間でどんな仕事をなし遂げたいか? という問いに明確に答えられる人は少ない
・目的が明確でないと、人はどうでもいいことに時間とエネルギーを浪費する
・目的が明確でないと、社内政治が蔓延化する
・目的が明確でないと、何でも屋になってしまう
・「人と国を滅ぼすのは作業としての仕事である。すなわち、自分の主目的を離れ、あちらこちらに手を出すことである」

■断固として上手に断る
・他人からのプレッシャーに負けず、きっぱり上手に断ることはエッセンシャル思考の必須スキル
・大切なことを知っていれば、断ることができる
・「肝心なのは、肝心なことを肝心なままにしておくことだ」(S・コヴィー)
・急な決断が難しいのは「他人にどう思われるか」という不安
〇人が他人の期待を裏切ることが怖い理由
・狩猟採集時代に仲間とのつながりが生死を分ける鍵。周囲の期待に応えなければ生き延びることができなかった
・現代であっても仲間に嫌われたくないという気持ちは人間の心の奥底に強く根付いている
・こうした気持ちが判断を鈍らせる
・本当はノーと言って数分嫌な気分になる方が、イエスと言って何カ月も後悔するよりずっとまし
・「ノーと言える人は仕事ができる」(P・ドラッカー)
・「我々に必要なのは、もっとゆっくりイエスを言い、もっと素早くノーを言うことだ」

■上手に断るコツ
・直接的でない表現を使う
・「ここでイエスと言ったら自分は何を失うか?」と自問する
・誰もが何かを売り込もうとしていることを知って判断する
・エッセンシャル思考の人は皆にいい顔をせず、時には相手の機嫌を損ねても上手にノーと言う。長期的に見れば、好印象より敬意の方が大切だと知っている
・曖昧なイエスはただの迷惑

■断り方のレパートリーを増やす
・とりあえず黙る
・代替案を出す
・予定を確認して折り返しますと言う
・自動返信メールを使う
・忙しいときに仕事を頼まれたら、「どの仕事を後回しにしますか?」と聞く
・冗談めかして断る
・喜んで引き受けるふりをして、実は断る
・別の人を紹介する

■途中でやめることはなぜ難しいか
・サンクコストバイアス…既にお金や時間を使った理由で損な取引に手を出し続ける心理的傾向
・授かり効果…わざわざ買おうと思わないものでも、一旦所有すると失うのが怖くなる
→様々な心理的バイアスにとらわれず、「やめる」スキルを身につければ人生はもっとシンプルになる


<その3へ続く>