久しぶりにページから熱が迸るようなアツイ本に出会いました。
日本コカ・コーラの最年少部長を務め、デル、レノボ、
アディダスで赤字部門を再生し、
ソニー・ピクチャーズでは、「THIS IS IT」を200万枚売る
などのとんでもない成果を挙げ続け、
現在はハイアール アジアのCEOを務める伊藤嘉明氏の
初めての著書。
著者は「サラリーマン金太郎」と「島耕作」を足して
2で割った人という印象を持ちました。
仕事が出来るのはもちろん、常識に囚われず己を貫き、
周りとぶつかりながらも最後には周りを納得させてしまう。
筆者が異業種に転職しても、成果を出し続けてきたのは、
「よそ者」「若者」「バカ者」であり続けたこと。
<本来、ビジネスパーソンは、
何かを成し遂げるためにその職場にいるべき>
著者が様々な会社で抜群の成果を挙げてきたその思考、
行動力はとにかくアツイの一言です。
特に印象的な言葉やポイントをご紹介します。
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■よそ者の役割は今までなされなかったことをすること
・よそ者まで「業界のベテランに負けないように」と張り合って
同じ土俵に立とうとするのははっきり言って大間違い
・今までその業界の人が誰もしなかった、自分だからこその
発想や戦い方を彼らを巻き込んで実行に移すこと
■『THIS IS IT』を200万枚以上販売
・「わかりました。じゃぁ目標を200万枚にします」
はっきりと宣言し、責任を負いながら有言実行とするのが、私の流儀だ
・実際に結果を出すことが、自分の主張が正しかったと証明する唯一の方法だ
・業界のプロが「よくて35万枚といっていた販売総数は200万枚を超え、今も売れ続けている
「それって誰が決めた?」
この質問をしてみると、納得できる返事をしてくれる人に、これまであまりお目にかかったことはない。
「常識はずれ」「荒唐無稽」、望むところだ
業界のプロが言うのだから説得力がある。しかし正しいかどうかは別。
この手の説明の多くは、その人がそういう考え方を叩き込まれているだけに過ぎないことが多い
「よそ者」が1人で成果を出すことなど出来ない。必ず協力者が必要だ。
でも、判断したり、実際に行動に移すのはあくまで自分の判断を基準にする。
Listening is good.But don’t follow.ということだ
日本コカ・コーラから転職してきた当時、ネットの掲示板では「ファンタ野郎」と誹謗中傷した書き込みがあったのだが、その業界のプロたちが5年間かけて誰一人できなかった黒字化を1期でやってのけると、いつしか書き込みも「ファンタさん」に昇格していた
DVDを売れなくしたのは誰か? ほかならぬ自分たち、メーカーである。
だから私は「THIS IS IT」のレンタルを発売後1年間はしないと決めた。
この決定は業界に月と地球がひっくり返るぐらいの衝撃を与え、非難轟々となった。
4000円出してDVDを買ってくれるお客さんと400円しか出さないお客さんを同等に扱う方がおかしいのではないか。
こうした実情をおかしいと感じない企業の姿勢や感覚がやがて業界の凋落を招く
顧客を見直すと同時に、もう1つ見直すポイントがある。それは販売のチャネルだ
■なぜ、DVDは売れないのか?
・20~45歳の男性しか相手にしていないから
・そう私が言うと「そういう人はそもそも店に行かない」とベテラン達は言う
・「では、どこにいくのか?」「行くところにアプローチしているのか?」と聞くと答えられない
・よそ者の5回の「なぜ?」に業界のベテランは答えられない
郵便局は全国でおよそ25000局。セブンイレブンでさえ14000店。もし郵便局で1枚ずつ売れたら25000枚、5枚ずつ売れたら125000枚になる
■勝てない戦いはしない
・武器の有無で勝てるか勝てないかを決める
・大きなビジネスの前に最初に武器の棚卸をする
・局面を打開できる武器として、今自分の手元に何があるか、それを整理する
・武器が揃わなければ、勝てない戦いはしない
何度か負けが込むと、これまでの経験からどうせ次も負けると思いがち。
しかし、ゼロベースで自分の持っている武器を棚卸しし、組み合わせると活路が見えてくる
ビッグピクチャーから発想→顧客見直し→チャネル見直し→やるべき戦略が見つかる
→実行できねば無意味→実行するための2つのツールが必要
■ファクトブック
・取引先や顧客企業のカルテのようなもの
・その会社の歴史、時価総額、担当者の家族構成まであらゆる事実を書き込む
・誰に話を持っていけばいいか、どう頼めばいいか、が一目瞭然
・担当者個人が情報を抱え込まなくて済む。
・ファクトブックは会社の財産であり、担当者のものではない
■StAP
・アカウント管理の略で重要顧客をマネジメントすること
・相手の困っていることを把握し、その解決策を考える
・どうやって儲けるかではなく、自分がそのアカウントをどうしてあげたいかを考えること
・どうすればこの会社を伸ばしてあげられるかと考える
わかりにくいかもしれませんが、本書はイラストが豊富で
実にわかりやすいので、是非、実際に手に取って
実践されることをお薦めします。
ビジネスマンにも有用です。
