「編集者がシェアしたい本」 3分で一冊読んだ気になる読書ブログ -4ページ目

「編集者がシェアしたい本」 3分で一冊読んだ気になる読書ブログ

出版社で書籍の編集者をやっています。
読んだ本からシェアしたい名言・格言をご紹介させて頂きます。


■ナインティデイズは世界共通のタイムリミット
・完璧でなくてもよいから、60%の確度があればスピードをもって前進する
・成果を出すまでの猶予期間は90日

同じ仕事をするのはせいぜい5年。理想を言えば、3年ごとに違うことをやる。
つまり3年毎に未知の世界へ飛び込むべきだ。転職は社内でも出来る

同じ仕事をし続けるのは得策ではない。違う仕事をするにしても業界を超えて仕事ができたほうが、この先の世界で必要とされる

■仕事が楽になる=成長カーブが鈍化する
・いつまでも自分の得意な、居心地のよい場所=コンフォートゾーンにとどまるべきではない
・好調な業界や企業に入れたとしても、安堵せずに危機意識を持つ

■ビジネスは「0を1にする仕事」と「1を2倍、3倍にする仕事」に分かれる
・自分が「0→1」なのか「1×2」のタイプなのかを考えるほうがよい

ヘッドハンターから声がかかるときは今の勤め先で結果を出している時。
会社の利益に貢献しているなら、後ろめたさはないはず

部下を今の会社に縛り付けるつもりはない。キャリアアップになり、給料が上がりそうなら「おめでとう!」と送り出す

誰かが抜ければ、その分、誰かが成長してその穴を埋めるもの。
そうならないなら、会社のビジネスモデルかマネジメントに問題がある

会社にロールモデルがいない、と感じるならすぐに動くべき。自分が一番優れていると感じる職場でぬくぬく働くようなコンフォートゾーンからはすぐに出る

お金だけを動機に働く人は、大きく成長することも経営者やリーダーになることも出来ない。
お金がもらえるところで働くことを否定しているわけではない。
お金の魔力に負けない働く理由を持っていないといずれ行き詰まり、成長できない

■年齢も経験も関係ない。大事なのは姿勢だ
・やってやるという気持ちと、やり遂げるために最善の努力をする覚悟があるかどうかだけができるかできないかを分かつ

Do not let others take control.(自分の人生を他人に委ねるな!)

自分でコントロールできないことに期待するのは愚か者のすること

■ビジネスマンが生き残るために身につけるべき基本的な力
①情報収集力
・情報の有無でなく、情報を集める姿勢があるかどうか
・大事なのは常にアンテナを張っておく姿勢
・アンテナを張るべきは自分のいる業界以外のこと
②英語力
・英語を放棄=ビジネスパーソンとしての成長を放棄すること
・最初はなんとなくこんなこと言っているのかなレベルでいい。中学3年間の英語である程度カバーされている
・殆どの人は基本はできているのだから、後はそれを日常的に使うようにすればいい
③コミュニケーション力
・自分を持つことが何より大事。どんなに仕事ができても自分がないと相手にされない

■ビジネススクールで何を学ぶか
・ビジネススクールで習った知識はすぐに陳腐化する
・プレッシャーポットの中で悪戦苦闘しながら戦い続ける術と姿勢、勉強し続ける習慣を学びにいく

「明日死ぬつもりで生きなさい。永遠に生きるつもりで学びなさい」(マハトマ・ガンジー)

■仕事以外に趣味を持つ
・仕事しかしていないと視野が狭くなる。狭い世界に閉じこもっては、ユーザーの気持ちが理解できなくなり、新しい発想ができなくなる
・仕事以外の趣味は巡り巡って、仕事に好循環をもたらす

■売れ残った商品がどうなるか見るべき
・仕事や生み出した商品に対する姿勢が劇的に変わり、真剣になれる
・「よく見ておきなさい。私たちの半端な仕事の結果がこれだ。自分の子供たちをこんな目に遭わせたくなければ、もっと考えるんだ。マーケティングプランもチャネル政策ももっと真剣に考えるんだ」(著者がSPE時代にDVDの廃棄場に部下たちを連れていって言った言葉)
・自分たちの生んだ商品が死ぬところ、いや、殺したところの現場を見ないと、その残酷さはわからない

久しぶりにページから熱が迸るようなアツイ本に出会いました。

日本コカ・コーラの最年少部長を務め、デル、レノボ、
アディダスで赤字部門を再生し、
ソニー・ピクチャーズでは、「THIS IS IT」を200万枚売る
などのとんでもない成果を挙げ続け、
現在はハイアール アジアのCEOを務める伊藤嘉明氏の
初めての著書。

著者は「サラリーマン金太郎」と「島耕作」を足して
2で割った人という印象を持ちました。

仕事が出来るのはもちろん、常識に囚われず己を貫き、
周りとぶつかりながらも最後には周りを納得させてしまう。

筆者が異業種に転職しても、成果を出し続けてきたのは、
「よそ者」「若者」「バカ者」であり続けたこと。

<本来、ビジネスパーソンは、
何かを成し遂げるためにその職場にいるべき>

著者が様々な会社で抜群の成果を挙げてきたその思考、
行動力はとにかくアツイの一言です。

特に印象的な言葉やポイントをご紹介します。

…………………………………………

■よそ者の役割は今までなされなかったことをすること

・よそ者まで「業界のベテランに負けないように」と張り合って

同じ土俵に立とうとするのははっきり言って大間違い

・今までその業界の人が誰もしなかった、自分だからこその

発想や戦い方を彼らを巻き込んで実行に移すこと


■『THIS IS IT』を200万枚以上販売

・「わかりました。じゃぁ目標を200万枚にします」

はっきりと宣言し、責任を負いながら有言実行とするのが、私の流儀だ

・実際に結果を出すことが、自分の主張が正しかったと証明する唯一の方法だ

・業界のプロが「よくて35万枚といっていた販売総数は200万枚を超え、今も売れ続けている

「それって誰が決めた?」

この質問をしてみると、納得できる返事をしてくれる人に、これまであまりお目にかかったことはない。


「常識はずれ」「荒唐無稽」、望むところだ


業界のプロが言うのだから説得力がある。しかし正しいかどうかは別。

この手の説明の多くは、その人がそういう考え方を叩き込まれているだけに過ぎないことが多い


「よそ者」が1人で成果を出すことなど出来ない。必ず協力者が必要だ。

でも、判断したり、実際に行動に移すのはあくまで自分の判断を基準にする。

Listening is good.But don’t follow.ということだ


日本コカ・コーラから転職してきた当時、ネットの掲示板では「ファンタ野郎」と誹謗中傷した書き込みがあったのだが、その業界のプロたちが5年間かけて誰一人できなかった黒字化を1期でやってのけると、いつしか書き込みも「ファンタさん」に昇格していた


DVDを売れなくしたのは誰か? ほかならぬ自分たち、メーカーである。

だから私は「THIS IS IT」のレンタルを発売後1年間はしないと決めた。

この決定は業界に月と地球がひっくり返るぐらいの衝撃を与え、非難轟々となった。

4000円出してDVDを買ってくれるお客さんと400円しか出さないお客さんを同等に扱う方がおかしいのではないか。

こうした実情をおかしいと感じない企業の姿勢や感覚がやがて業界の凋落を招く


顧客を見直すと同時に、もう1つ見直すポイントがある。それは販売のチャネルだ


■なぜ、DVDは売れないのか?

・20~45歳の男性しか相手にしていないから

・そう私が言うと「そういう人はそもそも店に行かない」とベテラン達は言う

・「では、どこにいくのか?」「行くところにアプローチしているのか?」と聞くと答えられない

・よそ者の5回の「なぜ?」に業界のベテランは答えられない


郵便局は全国でおよそ25000局。セブンイレブンでさえ14000店。もし郵便局で1枚ずつ売れたら25000枚、5枚ずつ売れたら125000枚になる


■勝てない戦いはしない

・武器の有無で勝てるか勝てないかを決める

・大きなビジネスの前に最初に武器の棚卸をする

・局面を打開できる武器として、今自分の手元に何があるか、それを整理する

・武器が揃わなければ、勝てない戦いはしない


何度か負けが込むと、これまでの経験からどうせ次も負けると思いがち。

しかし、ゼロベースで自分の持っている武器を棚卸しし、組み合わせると活路が見えてくる


ビッグピクチャーから発想→顧客見直し→チャネル見直し→やるべき戦略が見つかる

→実行できねば無意味→実行するための2つのツールが必要


■ファクトブック

・取引先や顧客企業のカルテのようなもの

・その会社の歴史、時価総額、担当者の家族構成まであらゆる事実を書き込む

・誰に話を持っていけばいいか、どう頼めばいいか、が一目瞭然

・担当者個人が情報を抱え込まなくて済む。

・ファクトブックは会社の財産であり、担当者のものではない

■StAP

・アカウント管理の略で重要顧客をマネジメントすること

・相手の困っていることを把握し、その解決策を考える

・どうやって儲けるかではなく、自分がそのアカウントをどうしてあげたいかを考えること

・どうすればこの会社を伸ばしてあげられるかと考える

■「噛む」対処法
・滑舌トレーニングで解消できる
・よく噛むのは頭の回転が速く、話すスピードを追い抜くことも要因
・「溢れてくる言葉のうち、どれを選ぼうかという一瞬の躊躇や逡巡があるから噛んでしまうわけで悪いことではないよ。安心しなさい」(著者が新人時代にディレクターに言われた言葉)

■朗読こそが話し方がうまくなる最短コース
・ただ書かれた文章を読むのが音読。伝えて感動させるために様々な色、音をつけていくのが朗読
・相手に自分の言葉を届けることを目的とするもの
・朗読トレーニングをすると、言葉の反射神経が鍛えられ、会話の中で言葉がスラスラ出てくるようになる。
・ボキャブラリー形成に役立つ(黙読するだけであまり身につかない)

■朗読トレーニングの5つの基本
1、お腹に力を入れて読む
2、声量は大きいままキープ
3、言葉に集中する。言い間違えない
4、口をしっかり開け、ハキハキ読む
5、スピードを一定にして読む
→早口言葉でウォーミングアップ

■朗読トレーニング
〇黙読
・文章の意味を理解する
〇音読
・文章の強調したい箇所をマークする
・抑揚、緩急をつける
・全体の流れをつかむ
〇朗読
・録音なくして上達なし。録音して何度でも聞き返す

■相手の話を上手に聞き出すには
・上手な相づちは必須。あえて声に出さない
・声に出さない相づちを打つだけで、感じのいい、優しい雰囲気に

■座る場所次第でその場の空気が変わる
・対面→オフィシャルな雰囲気が生まれる
・横並び→自然と相手との親密感が生まれる
・90度の位置→カジュアルとオフィシャルの中間。話しやすい配置

■話を盛り上げる会話術
・相手が「はい」「いいえ」で答えない質問をする
・自分が知っていることも、知らないふりをして相手に話してもらう
・視線は相手の目や鼻先に柔らかく向けながら、会話の所々で「うーん」と考えるときに視線を上下に移動させる
・電話の場合は、デスクなどに子供やペットの写真を貼り、その写真に話しかけるようにすると自然と笑顔に、声も明るくなる

■「えー」「あのー」をやめる方法
〇文末で必ず一度口を閉じる
・次の文章へ移るとき、「えー」と言いそうになったら口を閉じて我慢
・「。」が来たら「口を閉じる」ことを習慣に。その方が見た目の印象もいい。
〇「えー」の代わりの言葉を用意
・「えー」と言ってしまうのは次の言葉が出ないため
・最初は「まあ」「それで」「だけど」「さて」などの接続詞で構わない
・やがて「私は」「皆さんは」など主語から話し始められるようになる

声帯は筋肉であり、老化は避けられない。加齢と共に女性の声は低く、男性の声は高くなる。
でも、発声練習を続ければ声を若く保つことは可能

相手を知りたいと思う気持ちこそコミュニケーシュンの基本。そこから対話は始まっている

■感情はシンクロする
・自分の感情は必ず相手に影響を与える
・自分が怒れば相手も怒り、自分が穏やかな感情なら相手も穏やかに
・叱る場合でも、自分が冷静になり低くゆっくり話す
・声の高さ×スピードで、相手に伝わる感情も変わる
・笑顔もシンクロする

■会話が弾まないときは
・質問に限る。相手のことを聞き出す
・家族や住まい、子供の有無などの質問はNG
・ほめることも有効。相手をしっかり観察する
・相手にダメ出し、否定をしない
・返事もほめ言葉で返す

断るときは、暗い雰囲気でなく、きっぱり明るく話す。「今は断るけど将来に向けて前向きな決断です」ということを声と話し方でアピール

水で喉を潤した直後が最もきれいな声が出る。コーヒーやお茶はかえって声をガラガラにしてしまう

…………………………………………

上記のように文字だけですと、トレーニング方法などは
わかりにくいかもしれませんが、本書はイラストが豊富で
実にわかりやすいので、是非、実際に手に取って
実践されることをお薦めします。

この本を読んで、腹式呼吸や発声の仕方が実によく理解できました。
プレゼンやスピーチの仕方などにもページを割いていますので、
ビジネスマンにも有用です。

出来れば、今後、DVD付きの図解版が出ると嬉しいですね。