「だから、生きる。」つんく♂
つんく♂さんの話題の一冊。
咽頭癌で声帯を全摘出するまでのプロセス、
そこにいたるまでの心の葛藤が実に素直に書かれています。
そこにいたるまでの心の葛藤が実に素直に書かれています。
闘病記然とした後ろ暗さはなく、つんく♂さんらしい
ユーモアをまじえながら非常に読みやすい一冊です。
ユーモアをまじえながら非常に読みやすい一冊です。
ずっと喉の不調を訴えていながら、医者から大丈夫だと言われ続け、
癌発覚後も放射線治療で完治したと発表し、
癌発覚後も放射線治療で完治したと発表し、
その後に違和感を訴えても「放射線の影響だ」と言われて、
おかしいと思いながらもそれに従ってきたという。
おかしいと思いながらもそれに従ってきたという。
かといって、医者や病院批判をするわけでなく、
「お医者さんも人間。時には見落とすこともある」のだから、
「お医者さんも人間。時には見落とすこともある」のだから、
「検査結果を鵜呑みにせず自分の感覚を信じて欲しい」と訴えています。
それを多くの方に伝えたくて、本書を執筆されたそうです。
ご家族との絆、TOKIOのメンバーとのエピソードには
思わずホロリとさせられ、読後、爽やかささえ覚えました。
思わずホロリとさせられ、読後、爽やかささえ覚えました。
特に印象に残った言葉、ポイントをご紹介しますね。
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自分の身体のことは自分が一番良く分かってるはず。
この本を読んでいるみなさんも、「なんか体調悪いなぁ」「ああ、なんかここ変だなぁ」「なんか今までと違うんだよなぁ」と思う場面にこれから出会うことがあるでしょう。
そんな時には誰かの意見でなく、自分の気持ちや感覚を信じて行動してください。
心から、そう思う!
結局は「俺が悪い」のだ。
病気になって、歌えなくなって、声をなくして、もちろん悔しい。
なんでもっと前に、自分を大事にするための決断をしなかったのか。
いろんな事情があったにせよ、僕は歌のプロなんだから、絶対に、やるべきことがあってゃずだ。
なのに、できなかった。
「責任感が強い」とか「優しい」という名の「へっぴり腰」。
やっぱあの腫れはおかしかったんや。だって異常な腫れかたしてたもんな。なんで医者はそれを疑わなかったんやろうか。
いや、僕がもっと自分を信じて他の病院で調べてもらうべきだった。
子供の横で添い寝し寝顔を見ていると、家族に対して本当に申し訳ない気持ちになる。
心の中で「ごめんな。ごめんな。こんなお父さんで、ほんまごめんな」、そう何度も繰り返した。
「つんく♂さんと電話してて、人に一番大事なものはなんやと思う、って聞かれたことがあったのね。私はすぐには思いつかなくて(中略)、
お前な、人生で絶対的に大事なのは感謝や。何があっても感謝やで。どんなことがあっても感謝することが大切なんや。なにか失敗したり
いやなことがあっても、その出来事がすごく大事な何かを教えてくれたと感謝すべきなんやで(後略)」(奥様がお友達に話した言葉)
作曲やレコーディングに終わりの時間が書き込めないと思い込んでいたが、やってみれば全然やれるもので、五時間で曲を書き終えると
決めて作業する。六時間でトラックダウンをここまで進めるとか、今日すべきことと、その時間割をしっかり決めることは
仕事の効率アップにつながり、そう思ってやれば、たいていのことは、その時間の中に収まった。
そうやって、妻ともデート出来るし、子供とも出かけられる、そういう人生を歩くようになった。
妻と子供がいて、僕が生きる意味を感じる。あるのは充実感。趣味も遊びも特に要らない。だって充分、満たされているからだ。
ジョンとオノ・ヨーコが実際にどんな生活をしてたかなんて誰にもわからないが、僕たちが知っているジョンが見せた家族ありきの
クリエーションのように、僕は妻と子供たちがいるから、今の作品があり、僕の存在意義があると考えている。
こんな幸せなことはないでしょう!
これが僕の言うところの「ジョンとヨーコの法則」です。
もうプロの歌手として歌うことはできない。
頭では分かっていても、そんな馬鹿な、そんなことが僕に起こるはずがないと、心がそれを否定する。
でも、いくら否定したところで、現実が変わらないことも分かっていた。
歌手として一番大事にしてきた声を手放す。
そして、僕は、生きる道を選ぶ。
ゆっくりと小さな声で子供たちと話をした。(中略)
本当にありきたりなこと。
どんな親でも言うようなこと。
これが、自分の声帯で発した子供たちへの最後の言葉だ。
その後、妻にもいくつかのメッセージを伝えて、最後にいろんな口調で、妻の名前を何度も呼んだ。
これからも、何万回となく呼べるものだと思っていた、妻の名前……。
妻は泣きながら、僕の声を聞いていた。
今でも「手術の前は声を失うことに対してどんな辛さがありましたか? 泣いたり何か当たったりしましたか?」と聞かれることがあるが、そんなことを考えてる場合じゃなかった。
命がかかってるんだし。
手術してみたら転移だらけで、もう余命わずかですと宣告されるような酷い結末が待っていないとも限らないし、声をなくすだけで済めば御の字とも思ったりしていたほどだ。
だって、僕が望むのは、とにかく早く治りたい。
早く元気になりたい。
家族と一緒にずっと過ごしたい。
それだけなんだから。
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病気への備え、健康への意識が高まったのはもちろん、
「家族」の力を知りました。
独身の自分には実感がないのですが、
「僕は妻を愛している。子供たちを愛している。だから、生きる。」
と言い切れるつんく♂さんに、家族の絆の強さを教えてもらった気がします。


