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「編集者がシェアしたい本」 3分で一冊読んだ気になる読書ブログ

出版社で書籍の編集者をやっています。
読んだ本からシェアしたい名言・格言をご紹介させて頂きます。

ここ数カ月、本書が売り上げランキングに
入っていることもあり、気になって手にとった。


アンガーマネジメントをはじめ、感情コントロール関連の本が
売れているのは皆、どうにかしたいと思っているのだろう。

松井秀喜さんは怒ったり、悪口を言ったことがない理由を聞かれ、
「僕だって普通に嫌だな、むかつくなということはあります。
心が感じてしまうものは仕方がないです。でも、それを表に
出すか出さないかは自分で決められます」
と答えていたのを思い出した。

「7つの習慣」で反射→反応の間でワンクッション置いて
対応するという考え方が出てくるがまさにそれ。

本書では、感情と上手に付き合うための方法が
実にわかりやすく紹介されている。

シェアしたい言葉、ポイントをご紹介したい。

…………………………………………

黙殺、これは感情コントロールの基本です

つまらないこと、くだらないことでカッとなっても、放っておいてできることややらなければいけないことを淡々と続けていると、ふっといいことに出合います。その瞬間、気持ちが明るくなってしまうのです

感情は放っておけばだんだん収まってくる

人間は所詮、感情的でちっぽけな存在なんだと認めてしまう

感情的な人は、物事をまともに受け止める傾向にある

■感情的にならない基本技術
・答えを決めつけないで曖昧なままにしておく
・「これしかない」→「いろいろあるんだろうな」と考える
・「こうなるはずだ」→「色々な可能性があるな」と考える
・「私を馬鹿にしている」→「馬鹿にしているんだろうか、なぜだろう?」と考える
・感情的になりやすい人は、日頃の考え方や受け止め方にイヤな感情につかまりやすい原因が隠されている可能性がある

■感情コントロールの下手な人
・特定の相手とぶつかり合う→わかっていても感情的になる→自分をコントロールできない→後悔する…といった具合にいつも同じパターンを繰り返す

■よそよそしい相手には
・「お疲れ様です」「ご面倒おかけします」など柔らかい言葉を口にする
・相手の感情に変化が生まれる

人間関係=感情関係

■自分の理屈より相手の感情を優先させる
・相手の意見を受け入れて同意する
・言い訳をニコニコ笑って聞く
・「いい加減なことを言うな」という態度ではなく、「フンフン、それで?」という態度をとる

■感情的になる相手に対して
・「この人に何がわかる」「この人に馬鹿にされたくない」と思うのは、相手よりも自分の方が上なんだという気持ちのため
・強圧的な親は、子どもを完璧に見下さなければ気が済まない

■感情の法則
・感情は押されれば押し返そうとする
・引かれれば引いてしまう
・あっさり「ゴメン」と言われれば「そんな、こちらこそ」と受け止めるもの
・感情的になりやすい人は「引く技術」を覚えれば有効

■リラックスして付き合える人の傾向
・自分の考えを押し付けない
・こちらが反論しても「なるほどなぁ」「そういう考えもあるね」といった柔らかい受け止め方をする

■話にならない人の対策
・話にならない人はほんの一部
・怒っても状況は変わらない
→だから放っておくしかないし、腹を立てても無意味

■相手の悪い感情から身をかわす
・取り合わない
・「迷惑だ」「一言いってやろうか」などと思うと、相手のイヤな感情とまともに向き合うことになる
・「しょうがないなぁ」「また始まったな」と軽く受け流す


<その2へ続く>
いじめなど痛ましい事件が報道される中、
中高生の爽やかな物語が読みたくなり、手にとった。

予想以上に感動したこともあり、是非ご紹介したい。

今春、新垣結衣さん主演で映画化もされたので、
ご存じの方も多いだろう。

舞台は長崎県五島列島の中学校の合唱部。
産休に入る合唱部顧問の音楽教師の代理で、その友人である
美人ピアニストの柏木先生がやってくる。

それまで女子部員しかいなかった合唱部に
柏木先生目当ての男子生徒が続々と入部。

レベルも低く、不真面目な男子部員は、意識の高い女子部員に
何かと目の敵にされている。

紆余曲折ありながらも、合唱部最大のイベントである
NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)を目指し、
部員が柏木先生と共に力を合わせていく王道物語。

その合唱部の男女の生徒、ナズナとサトルの視点で語られることで、
物語をただの青春部活モノにしない深みを加えている。

ナズナは末期癌の母を捨てて女を作った父親の影響で極度の男性不信。
サトルは地味で目立たず学校では「ぼっち」だが、
家では自閉症の兄をサポートすることで居場所を得ている。

この2人を軸にした生徒たちの成長していく姿が、物語の最大の魅力だ。

Nコンの課題曲はアンジェラ・アキさんの「手紙~拝啓十五の君へ~」。
柏木先生はこの曲ををより理解して歌わせる為、
部員たちに十五年後の自分に向けて手紙を書かせるが、
その手紙がどれも切なくて胸に沁みる。

特にラストで、サトルが自分の生まれてきた意味を綴った
手紙には涙を禁じ得なかった。

<拝啓 十五年後の自分へ。
いつもひとりですごしていました。
友だちができませんでした。
このコミュニケーション障害は、何が原因なのでしょう……>

家族とは? 
友達とは? 
そして生きるとは?

爽やかな読後感と共に、様々な問いを投げかけてくれる一冊だ。


今日は趣向を変えて、絵本を紹介したい。

<ぼくは いつも おこられる。
いえでも がっこうでもおこられる>

主人公は怒られてばかりの小学1年生の男の子。

いわゆる、やんちゃな悪ガキ。

でも、それは大人の決めつけたレッテル。
彼はいつもなんでおこられるのかと悩み続けている。

自分も子供の頃によかれと思ったことで
たくさん叱られたことを思い出した。
母や先生に褒めてほしくてやったこと、
嬉しくて言ったことが違う風にとらえられて叱られる。

どなたにも経験があるのはないだろうか。

大人になって思うが、人は多面性があり、
その人の良い部分を見るか、悪い部分を見るかは自分の解釈次第。

いや、悪い部分など殆どないのでだろう。
「悪く解釈しているだけ」なのかもしれないと、本書は気づかせてくれる。

絵本なのであまり書くとネタばれになるのでこのへんにするが、
自分は読んで3回目でも涙が止まらなかった。

お子さんがいらっしゃる方は勿論、いない方でも胸が温かくなり、
何とも言えない感動に包まれる。

「あとがき」も読み逃さないようにして欲しい。

本当にお薦めしたい一冊だ。