第289話 パリ・オランジュリー美術館のモネはホンモノか? <パリブログ>
2011年1月6日(木) フランス・パリ漂流234日目
みなさん、今日のタイトル
ルパン三世のオープンニングと思ってご覧ください(笑)
パリはご存知の通り美術館だらけ。
学生などお金がない人にも自由に見てもらえるように
パリ市内の全ての美術館は、毎月第一日曜日は無料公開
ナイスショット!(笑) パリのオランジュリー美術館の地下の展示室
また、ゆっくり見れるようにと深夜まで開いている日が決まっていたり・・・
もちろん、写真撮影はOK
ただし、フラッシュは禁止。
あと、ルーカスによれば(彼は元美大生(笑)、原寸大のスケッチは禁止なんだそう。
1890年から描き始めた睡蓮は200点に及ぶ。
その美術館の中でもあのモネが息をひきとる寸前まで筆を入れたと言われている
睡蓮の連作がオランジュリー美術館にはある。
この渡り廊下の向こうにモネの展示室がある。
モネの晩年、1920年、彼がこのオランジュリー美術館の為に、この絵を描き始めた時には
白内障でほとんど目が見ていない。
目が見えないので1mのカンヴァスの絵は細かすぎ描けなく、壁画クラスの大きさになった。
そのモネが描いた壁画は
縦2m、横の長さはなんと100mに及ぶ。
2つ部屋に展示された睡蓮は8作品。長さ100mにおよぶが・・
モネは死ぬ前に、この絵を公開する事を
辞め、捨ててくれと言ったそうだ。
※この壁画はモネ自身がフランス政府への寄贈目的で描き始めた。
目の見えない画家は自分の絵に自信がなく嘆願したそうだが、フランス政府はNonと頑なに断った。
※断った理由は、お金をかけちゃったので今更引き戻れないというフランスの見解。
「では、絵は自分が死んでから公開する」
これがモネとフランス政府との約束になった。
このあたりからキナ臭い・・・
1926年12月5日・・・モネは亡くなる
その1年後、この壁画はオランジュリー美術館でパリジャンに公開された。
絵にはサインはない。(確かなかったと思う。あったらゴメンなさい
)
近くで見た壁画は絵具が殴り描きのように荒々しく叩きつけられている。
目が見えないモネは微かな光と記憶で絵を描いた。
モネ以外にも色々所蔵。パブロ・ピカソの裸婦。芸術は爆発だ!の手前に描いた絵です。
レゾネによれば壁画はカンヴァス地に油絵で描いたと記されている。
??
しかも絵は楕円形に配置されている。
カンヴァスを楕円形に貼りつける??
曲げちゃったら、絵具割れないか??
絵からは気迫や迫力が感じられなかった
僕が一番好きな画家ピエール=オーギュスト・ルノワール。これはオランジュリー所蔵の
「ピアノに寄る娘達」のヴァリアント。本作はオルセー所蔵。僕はオランジュリーの方が好きです。
薄暗く地味で色彩がバラバラに飛んでいる・・・・・![]()
座って絵を見て30分。
これってホンモノ??
オランジュリー美術館の説明は「モネの望みの通り、公開した」と言うが
モネは捨てて欲しかったんだろー
改装工事に伴い誰かキュレターが壁に描いた絵なのか?
ホンモノはオランジュリーの地下に厳重に保管されているのか?
はたまた、巨額を投じた以上、完成しなかった絵は隠され、フェイクが公開されたか?
知るは当時の担当者とモネ自身
だから名作ってロマンスがいっぱいなんだよねー♪
◆◇◆ Musée de l'Orangerie ◆◇◆
Jardin des Tuileries 75001 Paris
Métro: 1・8・12番線 Concorde




