1983年製作、イタリア・スペイン合作のハード・アクション「砂漠の戦士/黒いライオン」を鑑賞しました。



アフリカ大陸サハラ砂漠の遊牧民族であるトゥアレグの戦士ガセルは砂漠の中で倒れていた男を救い客人として看病をする。



アラブの政府軍はトゥアレグの集落を襲撃しガセルが保護する男を射殺、ガセルはトゥアレグの掟に従い復讐をはじめる。



サハラ砂漠の遊牧民族であるトゥアレグを主人公に壮大な復讐劇を描いたイタリアとスペイン合作によるハード・アクション映画です。



壮大で美しいサハラ砂漠の風景は見応えがありますが、映画はガセルの砂漠でのサバイバル生活を長く見せる為にテンポが悪く、、



ラクダを殺して生き血を飲んだり他の部族と剣で戦ったりと全体的にまったりとした展開となっています。



中盤にある政府軍の基地に乗り込んだガセルがマシンガンを乱射し軍隊を全滅させる大銃撃戦だけはめちゃくちゃ見応えがあり、、



「ランボー/怒りのアフガン」から5年前にランボーっぽいアクションシーンが用意されている事に驚きます。



「死神の骨をしゃぶれ」「地獄のバスターズ」など派手なアクションを得意とするエンツォ・G・カステラーリ監督作品らしく、、



派手な爆破シーンにスローモーションを多用した演出など迫力もあり良く出来ています。



後に「君がいた夏」「プレジディオの男たち」でブレイクするマーク・ハーモンがイタリアに出稼ぎしガセルに扮しています。



「ヤコペッティの残酷大陸」から「警視の告白」「バラキ」なども手がけたリズ・オルトラーニが音楽を担当しています。