1988年、日活製作のポリス・アクション「行き止まりの挽歌/ブレイクアウト」を鑑賞しました。



暴力団竜田組と関係のあるバンド「ドルフィン」のメンバーである島田が死体で発見される。新宿西署の刑事梶は竜田組組長の仲井をマークするが命を狙われる。



梶は自分を襲ってきた少女未来を泳がせるが、政治家の田川と仲井の深い繋がりを知る。未来を守る為に仲井を射殺した梶は警察から追われる身となり未来を連れて逃走する。



栗本薫のハードボイルド小説を当時ロマンポルノを廃止し路線変更を計る日活がシネロッポニカ名で製作したポリス・アクション映画です。



暴力団竜田組と関係があるバンド「ドルフィン」のメンバーである島田が死体で発見される。



新宿西署の刑事梶と相棒の西村は竜田組組長の仲井をマーク、、



暴走族に命を狙われた梶は襲ってきた少女の未来を逮捕する。



島田の彼女だった未来は釈放され、梶と西村は未来の尾行を開始、、



未来は梶を襲撃した犯人である殺し屋の男に襲われてしまう。



梶と西村は島田殺しの裏に政治家の田川が絡む殺人事件を仲井が処理していた事を掴み、、



梶は竜田組に乗り込み仲井に詰め寄るが、銃を手にした仲井を射殺してしまう。



田川は警察上層部に圧力をかけ、警察からも追われる身となった梶は未来を連れて逃走、、



梶は警官に撃たれ重傷を負った未来と山中に身を隠すが西村に追いつめられていく。



「紅の流れ星」や「野獣を消せ」など日活ニューアクションで活躍した藤竜也がアウトロー刑事の梶に扮しかっこ良い男の生き様を見せつけ、、



松田優作の「遊戯シリーズ」や「あぶない刑事」などを手がけた村川透のハードボイルドタッチの演出も冴える日本映画の傑作です。



梶の乗るパトカーが古いローバーだったり、梶の暮らすレトロなアパートなどハードボイルドな世界観や雰囲気もかっこ良く、、



キレのあるアクションシーンも連続し見応えのある作品に仕上げられています。



キレやすく暴力的な刑事の梶が暴走族の襲撃を受けバイクで引きずりまわされたり、、



殺し屋の大男にボコボコにされたりとタフだが強くは無い設定も良く、、



ボロボロになっていく梶の姿を藤竜也がめちゃくちゃ魅力的に見せてくれます。



クライマックスは山間部を舞台に梶と未来が乗るクラウンと、、



追跡するパトカーの派手なカーチェイスが用意され、、



次々とクラッシュしていくパトカーの迫力あるスタントシーンが見られます。



派手に横転したり家屋に突っ込んだりと日本映画としては完成度の高いカーチェイスが展開、、



静かに迎える非情なラストもめちゃくちゃ味がありかっこ良いです。



製作は「太陽を盗んだ男」や「セーラー服と機関銃」「あぶない刑事」などヒット作を連発した伊地知啓が手がけています。