1988年製作、イタリア・フィリピン合作のハード・アクション「サイゴン野獣刑事」を鑑賞しました。



1975年、ベトナム戦争末期のサイゴンでアメリカ軍人による将校連続殺人事件が発生、陸軍犯罪捜査分遺隊の捜査官モーガンとホークが事件を担当する事に、、



モーガンとホークはシューマン少佐率いる精鋭部隊コブラを追うが、事件の背後にアメリカ軍とKGBが絡んだ陰謀がある事を知る。



80年代にイタリア映画界で大量に製作されたベトナム戦争を舞台にしたB級アクション映画の中の1作で、1986年のアメリカ映画「サイゴン」をパクった内容となっています。



本家「サイゴン」同様にベトナム戦争末期のサイゴンを舞台に殺人事件を追う陸軍犯罪捜査分遺隊の活躍を描いていますが、、



イタリア映画らしく大したストーリーもドラマも無くアクションシーンの連続でユルユルと展開します。



フィリピンにしか見えないサイゴン市街地での銃撃戦に追跡戦やベトナム戦争ものらしくジャングルを舞台にした戦闘シーンなど見せ場は連続し、、



マシンガン乱射のシーンや爆破シーンなどアクションシーンはそれなりに派手で見応えがあります。



B級イタリア映画らしくラストに向け盛りさがっていく展開にグダグダなクライマックス、、



イタリアではメジャーらしいマウリッツィオ・セラントラが歌う主題歌「Cop Game」もインパクトがあり嫌いじゃないです。



ラジコンカーが列車をジャンプしたりと走りまわるミニチュアを使ったカーチェイスは、、



アンソニー・M・ドーソン監督の「アポロンの秘宝」からの引用とイタリア映画らしさ全開です。



監督はパチもんベトナム戦争映画「ストライク・コマンドー」「ダブル・ターゲット」のビンセント・ドーンが手がけています。