1973年製作のSFサスペンス・アクション「ソイレント・グリーン」を鑑賞しました。



2022年、地球は人口過剰と食料不足により荒廃していた。ニューヨークで食品会社ソイレント社の社長サイモンが殺され市警の刑事ソーンが捜査を担当する事に。



ソーンは老人のソルと暮らしていたがソルは生きる事を諦め安楽死が出来る施設ホームに向かう。

死ぬ間際のソルから配給食「ソイレント・グリーン」の秘密を聞く。



人口過剰により食料不足となり貧富の差が激しくなった2022年のニューヨークを舞台に孤独な刑事が食品会社ソイレント社の陰謀を暴く、、



ハリー・ハリスンの小説「人間がいっぱい」を映画化したSF・サスペンス・アクション映画です。



人口過剰による荒廃した街の世界観は見応えがあり、配給食をめぐって市民と警察が激突する暴動シーンなど良く出来ていますが、、



ソーンのアパートにソイレント社社長宅や警察署内などセットを多用したストーリー展開はスケール感が感じられず残念です。



ソイレント社の実体を掴んだソーンが「ソイレント・グリーン」の生産工場に潜入していくクライマックスや、、



市街地での銃撃戦などアクションシーンもありますが、いまいち盛り上がらず。



ソルが安楽死を選び美しい自然の風景が写し出されるホームのシーンは見た事の無い自然の映像に見入るソーンの姿などこれからの未来を考えさせられます。



刑事ソーンに「ベン・ハー」「猿の惑星」のチャールトン・ヘストン、ソルには「キー・ラーゴ」のエドワード・G・ロビンソンが扮しています。



監督はクライム映画の傑作「ラスト・ラン/殺しの一匹狼」や「ミクロの決死圏」のリチャード・フライシャーが手がけています。