1986年製作のアクション・ロードムービー「ウィズダム/夢のかけら」を鑑賞しました。


普通の家庭に育つも若い頃の窃盗罪のせいで定職に就けないジョンは社会に対し不満を抱くようになる。やがてジョンは銀行を襲撃し債権の書類を爆破する。



ジョンは彼女のカレンを連れ銀行強盗を繰り返す。人々の債権を燃やすジョンを市民はヒーローとして扱うがカレンが警察官を撃った事から追いつめられていく。



「ブレックファスト・クラブ」「セント・エルモス・ファイアー」など80年代にブラットパックとして活躍したエミリオ・エステベスが監督と主演を手がけ、、



撮影時の彼女だったデミ・ムーアが共演、エミリオ・エステベスとデミ・ムーアのハードなラブシーンも話題となった青春映画っぽいアクション・ロードムービーです。



窃盗の前科がある事から定職に就けないジョンが人助けとして銀行を襲撃し債権書類を燃やしていく姿を、、



ジョンに着いて来た彼女カレンとのラブロマンスを交えて、若い2人の逃避行を爽やかに描いた作品です。



エミリオ・エステベスの演出は大味で荒い感じもしますが、父マーティン・シーンが1972年に主演した「地獄の逃避行」へのリスペクトも感じられ、、



カレンが警察官を撃ってしまい遊び半分だった銀行強盗の旅がリアルな逃走劇となる後半の緊張感のある展開も見応えがあります。



銀行襲撃シーンや警官隊の一斉射撃などアクションシーンもしっかりと用意されていますが、、



ジョンとカレンがパトカーと繰り広げるカーチェイスはクラッシュシーンも迫力がありめちゃくちゃ良く出来ています。



警察のヘリコプターの追跡を受け追いつめられ破滅していくジョンとカレン、警官隊に包囲されたジョンがスタジアムに佇む静かなクライマックスも素晴らしいです。



アメリカで若者を中心に人気だった日本車スバル・レオーネのバンがカレンの愛車として登場し活躍するのも嬉しいです。