1983年製作のサスペンス・アクション「密殺集団」を鑑賞しました。



児童ポルノを撮影しその少年を殺害したアーサーとローレンスの裁判が行われるが、判事のハーディンは逮捕時の警察の不手際を指摘し2人を無罪とする。



法廷で銃を取り出した少年の父親が逆に逮捕された事からハーディンは苦悩する。

ハーディンは9人の判事からなる犯罪者を処刑する組織「秘密法廷」の存在を知る。



法で裁けない犯罪者を処刑する組織と正義と法の狭間で苦悩する判事の姿を描いたマイケル・ダグラス主演の社会派サスペンス・アクション映画です。



逮捕時の警察の不手際を指摘し凶悪犯を無罪とした判事ハーディンが正義とは何かを真剣に考え苦しむドラマは見応えがあり、、



犯罪者を処刑する組織「秘密法廷」の姿を描いた前半は暗く重たい映像も素晴らしくめちゃくちゃ良く出来ています。



ハーディンがアーサーとローレンスと直接対決するクライマックスはアクション映画としては盛り上がりますが、それまでの重厚な雰囲気を壊してしまっているのが残念です。



「カプリコン1」や「シカゴコネクション/夢見て走れ」のピーター・ハイアムズ監督作品なのでチェイスシーンの見せ方が素晴らしく、、



地を這うようなスリリングなカメラワークによる臨場感とスピード感のあるカーアクションがあったり、、



刑事コンビが犯人を走って追っかけるハイアムズ監督の代表作「破壊」を思わせるアクションシーンもあったりと追跡劇は迫力があります。



真っ暗な夜の闇に無数のパトライトが美しく光る映像美や爆破シーンや銃撃シーンの見せ方もめちゃくちゃうまいです。