1978年、フランス製作のポリス・アクション「警部」を鑑賞しました。
ニースでベルトラン警部が殺害される事件が発生、警察とギャングの癒着を調査する為にパリからセルッティ警部が派遣される。
セルッティはニースを牛耳るミュザールのカジノを爆破、ミュザールは敵対するアシルの仕業と思い込みアシルを相手に抗争をはじめる。
2020年にジャン・ポール・ベルモンド傑作選としてリバイバル公開されたフランス製のポリス・アクション映画です。
ユルユルなストーリー展開の作品ですが、ベルモンドのユーモア溢れるキャラクターと軽いノリの作風であまり気にもならず、、
山頂から滑車の付いたロープで滑降するアクションなどスタントマンを使わないベルモンドらしい体を張ったスタントの数々が楽しめます。
ベルモンド自らハンドルを握る教習車を使ったコミカルなカーアクションや迫力ある銃撃戦や爆破シーンなど見せ場も連続します。
クライマックスは逃走する汚職刑事のパトカーが横転しなが橋から落下、、
走ってきた貨物列車と激突する激しいカーアクションがあったりとアクション映画としても見応えがあります。
セルッティと恋仲になるエドモンドとのロマンスにイギリス留学から戻ってきた娘シャーロットが転がり込んでくるサイドストーリーも楽しめ、、
フィリップ・サルドの音楽にチャット・ベイカーのトランペットもかっこいいフランス映画らしい小粋な作品に仕上がっています。
監督は「道化師/ドロボーピエロ」や「プロフェッショナル」などベルモンドとのコンビ作が多いジョルジュ・ロートネルが手がけています。