1992年、東映ビデオ製作のポリス・アクション「復讐は俺がやる」を鑑賞しました。



以前捜査を共にしたアメリカ人の刑事トムに会う為にボストンにやって来た警視庁の刑事結城とその家族だったが、観光をしていた妻が何者かに殺されてしまう。



娘のさくらも誘拐されてしまい結城は若い刑事チャーリーの助けを得て捜索に乗り出す。事件の背後に市長選に立候補している議員フォーリーの存在を知るが、、



レンタルビデオブームの中で東映ビデオが製作していたVシネマを5億円の製作費を投じ「仁義なき戦い」の菅原文太を主演にVアメリカとして製作しハリウッドに進出したシリーズ1作目で、、



ボストンに観光に来た刑事の結城と家族が巻き込まれる事件を描いたバブルの残り香が漂うポリス・アクション映画です。



ボストンに着いて早々の強盗殺人事件と結城の車が盗まれるエピソードが何の意味も無かったり、

ストーリー展開やドラマがグダグダでいまいち盛り上がらず、、



ドスの効いた英語で捜査を進めていく菅原文太の姿と「ウエアーイズマイドーター」のセリフだけが印象に残ります。



ボストン市街地から地下鉄駅構内を走って犯人を追いかける追跡劇やカーチェイスなどアクション映画的な見せ場は用意され、、



派手なカースタントに爆破や銃撃戦などはアメリカロケっぽく見応えがあります。



結城がトラックに乗り敵が潜伏する工場に単身殴り込み、マシンガンを乱射したり殴りあったりするラストの戦いも良く出来ています。



「人間の証明」など日本映画への出演も多いジョージ・ケネディと「燃えよカンフー」「デスレース2000」のデビッド・キャラダインが共演、、



松田優作の「最も危険な遊戯」や「蘇る金狼」など70年代に活躍し「あぶない刑事」などヒット作を手がけた村川透が監督を担当しています。