1973年のバイオレンス・アクション「ザ・ファミリー/マフィア血の抗争」を久しぶりに鑑賞しました。



ラスベガス、3大ギャングのうちの1人パオロが死亡し会合が開かれ、パオロの息子フランクは暴力的かつ若いとの理由で跡目を継ぐ事が出来なかった。パオロの組は解散しフランクはアンジェロの組に入る事に。



ラスベガスはアンジェロとジミーの組織に二分される事になった。ジミーの部下オランドはフランクの彼女であるルビーをアンジェロに紹介、ルビーはアンジェロの愛人となる。



怒り狂ったフランクはルビーを暴行し、アンジェロはフランクを殺すように部下に命じた。

内部分裂はラスベガスの利権の独占を狙うオランドの仕組んだワナだった。



1972年に大ヒットし一大ブームとなった「ゴッド・ファーザー」路線を狙ったバイオレンス・アクション映画です。



若く野心に溢れ暴力的なフランクとギャングのボスであるアンジェロの関係を軸に、フランクの彼女ルビーや敵対組織などの人間ドラマが濃厚かつしっかりと描かれています。



ギャング同士の抗争がはじまる中盤以降の連続するアクションシーンは見応えがあり、銃撃戦やカークラッシュなど迫力ある壮絶な見せ場となっています。



テンポの良いストーリー展開、血で血を洗う殺し合いの生々しい暴力と爆破シーンなどは今見ても色褪せてはいないです。



「その男ゾルバ」や「ナバロンの要塞」の名優アンソニー・クインが貫禄充分にアンジェロに扮しています。



監督は「ラスト・ラン」や「ミクロの決死圏」のリチャード・フライシャーが手がけています。