ロバート・ラドラムの小説であるジェイソン・ボーン・シリーズの「暗殺者」を映像化した「スナイパー/狙撃者」を鑑賞しました。
1988年製作の3時間を超えるテレビ用のアクション・ドラマです。


フランスの港町で銃創のある男が海岸に漂着し、医師のウィッシュボーンが懸命に男を看病するが記憶は戻らなかった。


男の名前はジェイソン・ボーン、ボーンは身体に埋められていたマイクロチップを手がかりにスイスへと向かう。


マット・デイモン主演で映画化され有名になったジェイソン・ボーンの活躍を描いた作品です。
撮影時50代のリチャード・チェンバレンが主人公の為、この作品の方が渋く重みのある仕上がりとなっていて好きです。


ボーンが失った記憶を求めて行動すると次々と刺客が現れるスリリングな展開と戦闘能力の高さに苦悩するボーンの姿など丁寧な演出により、前半はゾクゾクする楽しさです。


ボーンの協力者となるマリーを誘拐するまでは一気に盛り上がりますが、マリーとのロマンスが描かれる中盤から失速し残念です。
テレビドラマっぽいと言えばドラマらしい見せ方ですが。


後半もボーンと養父とのエピソードなどもありかなり面白いです。
作品の長さとメロドラマな雰囲気は気になりますが、小説を読んでいるかのようなハラハラ感が味わえる傑作ドラマです。


フランス、スイス、アメリカと各地を飛びまわるスケールの大きなロケーションと迫力ある数々のアクションも見応えがあります。


エッフェル塔前での銃撃戦やスイスでの路面電車に追突するカーアクションなど映画並の迫力があります。


「チャーリーズエンジェル」のジャクリーン・スミスがマリーを演じています。
監督はテレビドラマをメインに活躍するロジャー・ヤングです。