2012年製作のイギリス製ポリス・アクション「ロンドン・ヒート」を鑑賞しました。


ロンドンで宝石店が襲撃され人質が射殺される事件が発生する。
ジャック率いる特捜班スウィニーが捜査に乗り出す。


ジャックは手荒な捜査で強盗犯を追うが内部監査班から追求されるようになる。


1975年のテレビドラマ「ロンドン特捜隊スウィニー」をリメイクしたハード・ポリス・アクションの傑作です。
アクション、ドラマ、ロマンスがしっかり描けていて自分的にはめちゃくちゃ良かったです。


やりたい放題の暴力刑事ジャックが同僚の若い女刑事ナンシーと不倫関係にあるので、ジャックのキャラクターが受け入れられない人には本当にダメな作品だと思います。


ただ、不倫という関係ですが命を懸けて犯罪と戦うジャックとナンシーのロマンスはハードかつ美しく、目と目で語り合う2人の関係性なんかもしっかり描けていてめちゃくちゃ良かったです。


丁寧なドラマ展開とハードボイルドタッチの演出も良く、アクションシーンもかなりの制作費を費やしているので安っぽさはありません。


最大の見せ場はトラファルガー広場から図書館へなだれ込む大銃撃戦で、ラストのカーアクションも見応えがあります。
ただの太った中年ジャックが最後にはめっちゃカッコ良く見えてくるレイ・ウィンストンの熱演、ナンシー役のヘイリー・アトウェルの魅力的な演技も良かったです。


元ネタの「ロンドン特捜隊スウィニー」も1977年と1978年に映画化されていています。