親の最後、自分の覚悟を考える一冊 | 【大阪 八尾市】ミニマリストは目指さない!捨てるのが大好きな専門家 ステリストきーやんのブログ

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大阪府八尾市在住。捨てるの大好きステリストのきーやんです
ポメラニアン4匹と猫も1匹。高齢の母との毎日
片付けはまず物と向き合い物を減らすことから始まる
物にあふれた空間をなんとかしたい人のお手伝いをしています

 
捨てるのが大好きな専門家
ステリストきーやんです
 
泥臭く笑って最後まで生きたい
しばらく休んでいた読書感想文の記事
再開一冊目に選んだのは
 
うらやましい孤独死
森田洋之(もりたひろゆき)
 
 
 
母が入院し体調が日に日に悪くなっていった
そんな時に購入した本だ
どうしても読む気になれず触ることさえしなかった
読むのが怖かったのだ
「入院が最善の方法だったのか」
「家に連れて帰ることが怖い」
 
どうしようない親不孝な娘だと思うと
表紙を見ることさえ恐ろしくなっていた
母の死後「やはり読まなければ」
そう思ってからも手に取るまでに時間がかかった

 

 
1日でも長生きしてほしい
その気持ちは嘘ではないし心底願うものだ
母が入退院を繰り返すようになってから
何度聞かれ、何度説明され、何度署名しただろう
 
延命治療の有無について
 
人工呼吸器・胃ろう。母とは最後まで
うまく話せなかったが
母の延命は望まないと言う言葉を尊重した
容態が悪化した時も聞かれた
「延命治療をされますか」
断った。母の希望もあったが
「延命して話せないことが長生きなのか」
迷い悩み自問した末の私の考えだった
 
今でも考える時がある
「私の選択はこれで良かったのだろうか」
この本の中に答えが欲しかったのかもしれない
 
高齢の親がひとりで暮らしている
同居していても常に一緒ではない
 
不安や心配は常につきまとうだろう
安心安全など人生にはないのだから
家族としては「覚悟」を決めなければならない
 
いつか別れの日がきても
これで良かったとお互い思える生き方
 
難しいことだが考えるべきことでもある
幸い今は介護保険や訪問診療なども
昔と比べればずいぶんと充実している
デイサービスや宅食サービスなども
利用できることが増えた
 
だが、ひとつ足りないことがある
それは「地域」だ
ご近所付き合いが薄れてきた現代
高齢者は「孤独」を感じる場面が多い
 
泥臭く楽しく生きたくとも
孤独を多く感じることは寂しいものだ
 
この本はかなりレアな高齢者の話もあるが
子供として地域の一員として一度は
読んだほうがいい
理想かもしれない。無理だと思うかもしれない。
だけどそう思った時点で何かが変わっていく
そんな一冊だと思うのです
 
私の人生もまだ先がある(順調なら)
どう泥臭く生きようか
どう楽しく生きようか
考えているとどんな状況になったとしても
 
人生悪くないものだ
 
そう思えるような気がする
 
以上