「自分の意見をはっきり言わない人が多い日本において、この状況を「見える化」してしまったのが、インターネット社会の出現、とりわけSNSの普及なのだ。」
「誰かを許さない事で自己を肯定したい、自分の正しさを認めてもらいたい、という欲求の裏返しがSNSに顕著に現れている」
「元々は人間も動物と同じ、ただ生まれて、食べて育ち、起きて寝て、子を産み育てて死んでいくだけの存在だったのに、なまじ脳を発達させてしまったために、苦しむようになってしまった。」
「日本は数千年、数万年前から変わらず自然災害が多いので、そうした環境に適応できる、つまり、長期的な予測をして準備を怠らない人たちが生き残ったと考える」
「場の空気を読むために使われる領域は、左の側頭葉の一部である上側頭溝というところ。これは言語を司る左側の上側頭回という場所の直下にあたる。
ここは女性のほうが有意差のあるレベルで発達しているという統計データがある。
だから空気を読んで嘘をつく器用さをもっている。
これは、乳児の非言語メッセージを受容するために発達したと考えられている。」
「一定の状況に置かれた場合、結局のところ多くの人が集団の意思を優先させるし、それが集団内では「賢明だ」と考えられてしまう」
「フランス語では、「議論する」という動詞は「人」を目的語に取るが、「論破する」という動詞は「人」を目的語にとらない」