少し間が空いてしまいましたが・・・ 我が家の困った息子の中学受験の話の続きです。
今回は、志望校をどのようにして決めたかを書きたいと思います。
少し前に書いたとおり、中学受験をすることにした理由は、小学校生活がうまく行っておらず、公立の中学校に行くと更なる困難が予想されたため、子どもが楽しく学校に行って欲しかったからです。
志望校を決めるための要素や基準は色々あり、ご家庭によって何を重視するかは異なると思いますが、我が家の場合は、
校風が息子に合っていること
息子のやりたいこと(部活など)が思い切りできること
が条件でした。
それ以外の条件(男子校か共学か、附属校か進学校か、大学進学実績がよいか等)はあまり重視していません。
校風に関しては、とにかく自由であることが第一でした。
息子のような自己管理のできないタイプの子どもには面倒見のよい(悪く言えば管理強めの)学校の方がよいという考え方もあると思います(夫はどちらかというとそのような考え方でした)。
しかしながら、息子は型にはめられたり、干渉されたりすることを極端に嫌う傾向があったため、自由であまりうるさいことを言われない学校でのびのび過ごせることが、結果として息子の良いところを伸ばせるのではないかと考えました。
あとは、上記2つほど重視はしていませんが、学校周辺の環境についても大事だと思っていました。
私立中の中には駅前が繁華街になっているような学校もありますが、息子は非常に誘惑に弱いのでそういう環境は危険です(確実にゲーセンとかに吸い寄せられます。)
最寄り駅は住宅街だったり、ちょっと寂れている位の場所の方がよいと考えていました。
第一志望にした中学校(A中学とします)は、上記の観点から息子にとても合っていると思いました。
また、親的には、渋めの教育方針(ICT、グローバルなどの流行りを全面に押し出していない)も気に入りました。
ほかには、たまたま知り合いにこの学校の出身者が複数おり、皆さんとても良い方であるというところも何となく安心感があった理由の1つです。
そこで、コロナ前の4年生の頃、息子を連れて文化祭に行ったところ、息子も学校の雰囲気を気に入ったようで、「ここに行く!」となりました。
ところで、志望校を決めるに当たっては、どの辺りの偏差値帯の学校を目指すのかというところは最重要問題の1つです。
それによって、どの塾を選ぶかも変わってきますし(先に塾に入れてから目指せるレベルのところで志望校を決めるというやり方の方が一般的かもしれませんが、うちでは先に目標を定めてから塾を決めました。)、子どもの能力に見合わないレベルを要求することは、子どもを苦しめることになってしまいます。
A中学の偏差値は50台後半(四谷大塚80偏差値。ブログに出て来る偏差値は全部この四谷偏差値です。)でしたので、そもそも息子の学力レベルがそこに到達するのか・・ということはよく考えましたが、「それなりの努力をすれば何とか行ける」という結論に至りました。
もっというと、そこがその時点で息子が持っているものからすると到達できるレベルの限界だと思いました。
色々な話を総合すると、中学受験は非常にハードで、偏差値60以上の学校は、もともと頭の良い子がものすごい勉強して入るような学校だと理解しています(一部の天才児のような子は除きます。)。
難関校を目指す子は受験前は1日8時間とか10時間とか勉強するとも聞きます。
つまり、もともとのポテンシャルに加えて、大変な努力が必要です。
親からみた息子は、頭の回転が速く、記憶力も悪くはなかったので、能力的には中学受験の勉強には耐えうると判断しました。
特に、昔から数字が好きで算数の理解力は高かったので、その部分は受験でアドバンテージになるだろうと考えていました。
他方で、受験勉強に必要なコツコツ努力する力は全くありません。集中力が続くのは30分が限界ですし、反復練習をするということも嫌いです。(この部分の普通の子のレベルを50とすると、息子は5くらいしかないイメージ。)
しかも、こうした努力をするには、自分のやりたいことを我慢して勉強するという自制心も要求されますが、そんなものは全く持ち合わせておりません。(ここは精神年齢的なものも関係していると思います。)
このような息子のポテンシャル+努力をできる力(これも才能のうち)を総合すると、A中学を含む偏差値50台後半の学校ならギリギリ合格できる可能性がある一方、偏差値60以上の学校は到底無理と考えられました。
そんな訳で、学力的にもA中学を目指すことは可能かつチャレンジという観点から適正と判断し、A中学校を第一志望として受験勉強がスタートしました。
ただ、そうはいっても、受験のときまでそのレベルに到達できる保証はどこにもないので、当初から偏差値30~50台の学校を幅広く見て、息子に合いそうな学校の目星をつけていました。