受験を終えた最近の息子は、学校から帰るとすぐに友達と公園に集合し、毎日暗くなるまで遊んでいます。

 

サッカー、バスケ、ドロケイ、鳥かご(サッカーの一種?)など、ときには公園をはしごしてひたすら動かしたり、受験後に解禁したゲームをしたりしているようで、小学生らしくて素晴らしいドキドキとなぜか嬉しくなります。

 

 

(しかし、歯磨きしないでソファとか床で寝るのはなんとかして欲しい・・・。あと、宿題はちゃんとやって!)

 

首都圏の中学受験の勉強はかなり過酷で、息子も6年生になってからは公園遊びの時間はほぼありませんでしたので、まさに今は、我が世の春です。

 

息子の小学校は受験をする子の割合が半分以上で、その影響から6年生が荒れたり(受験勉強のストレスを学校で発散するので)、塾からの帰宅が夜遅くなるために生活習慣が乱れたりという問題が毎年あるようです。

 

 

そんなことは分かりつつも、なぜ中学受験をすることにしたのだろう、と当時を振り返ると・・・

 

息子が4年生のときは、学校に楽しく行けているとは言い難い状況でした。

 

 

 

 

 

 

 

毎朝登校の時間になるとお腹が痛くなってしまい、登校も渋り気味だったため、親としても心が痛む毎日・・・

 

しかし、思えば小学校1年生のとき、担任の先生からは、息子は「いつも笑顔ですね!」とよく言っていただいていました。

 

それが、学年が上がるにつれて、学校が求めるものに息子が追いついていない状況となっていました。

 

親としては、やっぱり学校には楽しく通って欲しい、そのためにはどうすれば良いのか?と常に考えていましたが、その中で、

 

「全部のことを平均的に良くできること」や、「協調性」、「自己管理能力」といったものが求められる日本の公立の中学校は、息子にとって負担や苦痛が大きいのではないかと思うようになりました。

 

私立の学校は、学校によって校風や教育方針は様々ですが、うまく息子にマッチする学校を選ぶことができれば、また楽しく学校に通えるようになるのでは、という数年後への期待を持ちたかったのです。

 

また、当座の問題として、学校での学習に集中して取り組めない状態が続いていたため、どこか別の場所、方法で勉強をする必要があると考えたことも理由の1つです。

 

これについては、「学校でのことすらきちんとできないのに塾に行かせたり、受験勉強をさせるなんて!」というお叱りもあろうかと思いますが(私自身も学校をないがしろにしていいとは全く思っておらず、本来そういうのが許せないタイプです。)、「ちゃんとさせたくてもできない」状態が続き解決策も見出せなかったため、学校外で何かするしかない、という発想になっていました。

 

ちなみにこの頃は、塾以外にも学校外で視野を広げて、なんとか学校での学習に興味を持つきっかけにできないかと、色々と新しい習い事を検討していた時期でもあります。

 

結局、本人が気に入った理科の実験教室に通うようになりました(母的には、集中力を養うために書道やそろばんをやらせたかったのですが息子は断固拒否でした~)。

 

「自分で手を動かしてどんどん進められる」というのが息子には合っていたようで、結局通塾が忙しくなって途中でやめてしまったのですが、とても機嫌よく行っていました。

 

習い事によって息子の学校での取り組みが大きく変化することはありませんでしたが、理科の授業で実験教室の話をしたりもしていたようですし、多少はプラスになったかな・・・と思っています。

 

※それ以外にも、いっそのこと転校させるとか、学校を休ませるとか、本当に色々考えてもがいていた時期でした。

 

 

(若干脱線しましたが・・・)我が家(というか母親)が受験を決めた理由はこんな感じです。

 

最近は必ずしも「偏差値の高い学校に入って、良い教育を受け、良い大学に入る」というために受験をするご家庭だけではないと感じます。

 

中学受験は色々な事情を抱える子どもや家庭の選択肢を増やすという良い面があると思います。

 

一方で、子どもを勉強のために長時間拘束するというのは、本来誰も望んでいないことのはずだし、子どもの心身の健康に影響してしまうので、率直に言って、やっぱりおかしい!と思います。

 

この問題は本来はどこかで誰かが歯止めをかけるべきだと思いますが、現状は異常な状態のため、親が子どもに負担を掛け過ぎないようかなり注意する必要があるな・・、というのは受験を決めた当初から考えていました。