有料だった・・・

 

難治性髄液漏7例、硬膜形成6例、硬膜修復術5例の内容が気になる

 

発行日 2020年1月25日

 

臨床経験 文献概要

 

対象と方法:脊髄腫瘍144例のうち難治性髄液漏7例(髄内4例,硬膜内髄外3例)を対象とした.高位,硬膜形成の有無,髄膜炎合併の有無,髄液細菌培養,治療法,経過,入院期間につき検討した.

結果:高位は頚胸椎部6例で,硬膜形成を6例,予防的髄液ドレナージを2例に施行した.髄膜炎は4例,髄液培養陽性1例であった.抗菌薬はセフトリアキソン(CTRX)を使用し,髄液ドレナージ6例,硬膜修復術5例を要した.平均入院期間は10週間であった.

まとめ:頚椎部で硬膜形成した症例は髄液漏が遷延化した.予防的髄液ドレナージの必要性を感じた.

 

坂野 友啓 1 , 長谷川 智彦 1 , 大和 雄 1 , 吉田 剛 1 , 安田 達也 1 , 有馬 秀幸 1 , 大江 慎 1 , 後迫 宏紀 1 , 山田 智裕 1 , 井出 浩一郎 1 , 渡邉 悠 1 , 松山 幸弘 11

浜松医科大学整形外科学講座