広島遠征再開します
九一式航空魚雷
航空機(雷撃機)が超低空(海面すれすれ)から
敵艦に放った航空機用魚雷
その魚雷内部の制御装置類
姿勢制御用のジャイロ
主な機器がすべて展示されていましたが
ここでは2個のみ掲示
推力を発生させるエンジンとしての
燃焼室
特殊潜航艇「海龍」
224隻が量産されたとされる
(約700隻が建造中に終戦を迎えた)
45㎝魚雷2本搭載
本土決戦用兵器として大量生産中に終戦し
実戦には投入されず
展示されている艇は
本来十字型の操舵は上部の1枚が欠損している
司令塔真下の大きな操舵翼で操縦性も良好だったそう
地中より回収されたこの機械は・・・
一見タダのガラクタにしか見えないが・・・
この複雑な機械は
海軍の”最高機密”である
「九一式射撃盤」
戦前の機械式「射撃コンピューター」です
主砲を統制しお互い海上で動いているので
相手の未来位置を計算して狙うための装置
歯車・リレーの塊でもあるこの装置は後の
”大和型”戦艦等に広く採用された
”九八式射撃盤”の前身の物で二機だけ製作された
ものとされる
2019年に現横須賀米海軍基地の地中から
発見された物で「重要文化財」級の物!
そして有名な零戦ですがこれは
実はレアな機体!
「零戦六二型」(ロクニイと発音)
事実上零戦シリーズの最終量産型で
胴体真下に250㎏爆弾を搭載可能にした
戦闘爆撃機型
*零戦52型丙の戦闘爆撃機型(エンジンが栄三一型)
事実上52丙型のマイナーバージョン的機体で
生産数は本家三菱が100数十機程の生産数とされる
右のカウリング上の白線は昔は機銃同調用と解説
がなされていたが実際は爆撃目測用目印とされる
通常の艦上爆撃機の不足や速度性能を
補うために戦闘機に爆撃任務も負わせたもの
それまでは60㎏爆弾2個しか積めなかったが
この型は特攻作戦では500㎏爆弾を使用した
事もあったそう
意外にデカく感じる1000馬力級戦闘機「零戦」
同時期の米海軍F4Fに比べるとこれでも
”華奢”そのものなんですがね・・・
(この六二型の相手はF6F等が主で既に米海軍機は
2倍の馬力2000馬力級戦闘機が戦力比10倍以上と
質・量共にどうにもならない戦況下でした)
この零戦六二型は海中から引き揚げられた物で
胴体後部は水中から引き揚げられた段階で失われており
新造されたレプリカ部品だそう
此方のエンジンは爆撃機用「火星エンジン」
一式陸上攻撃機(爆撃機)等に搭載された
戦闘機用に比べて直径が大きな大馬力エンジン
「火星二一型」
>続きます