ここ数年間バリトンでの仕事は少なかったが、昨年はラッキーチョップスの編成でライブをしたり、オーケストラのエキストラで演奏したりと少しずつ出番が増えてきた。
いままで練習にかけた時間はアルトやテナーの数十分の一程度だが、吹けば吹くほど他の楽器にはない味わい深さを感じている。
音域が自分の声域とほぼ同じなのできっと生理的にも相性が良いからだと思うが、楽器そのものが大きく重いのと音色、ニュアンスのコントロールが難しく一筋縄はいかない所が面白く、やりがいがある。
しかしまあバリトンを吹いた後のアルト、テナーの演奏がなんと楽なことか。まるで強制ギプスを外した後のような感覚に近いのかもしれない。その感覚をわざわざ得るためにもバリトンは定期的に練習するべきだと思った。
さいなら
※YAMAHA YBS62ⅡにセルマーS80-D