今日は山崎川と天白川へ桜を見に行く予定でしたが、
風邪をひいたのと、天気が悪いので、お家でゆっくりする事にしました。

 


4月2日に静岡で日本平桜マラソンに参加して来ました。
50歳になり初のレースです。
その模様をレポートします。

 

 

 

今回の参加は、取引先の方に誘われたのがきっかけです。

 

静岡の草薙陸上競技場をスタートし、
日本平の頂上まで約10キロで280m登り、
15キロまでは一気に下り、
その後は市街地を走り、23.5kmで草薙陸上競技場に戻ってきます。

 

スタートから2時間40分でゴールしないと、足切りされます。
それなりに足に自信がある人でないとゴールが難しい、
割とレベルの高い大会です。

 

延々と続く登坂を如何に粘れるかがカギです。

 

 

私はフルマラソン派ですが、距離が短いと早く走れるタイプでは無く、
登り坂が苦手なので、好成績は難しいと思いますが、
まあ出来るだけ頑張ってみようと臨みました。


前日に色々と話を聞いて、目標タイムを一応、1時間45分に置きました。

作戦は、前半の登りは出来るだけ足を使わず、
キロ5分~5分30秒で。
得意の下りは、キロ4分で。
平地に入ってからはキロ4分30秒で。


レースの1週間前の練習では、岐阜県の瑞浪まで行くつもりが
足がへばって土岐駅で断念するというヘタレ。
練習最後がこんな結果になると、自信を失うんですよね。

 

 

 

 

 

レース当日。

 

曇りですが暑くも無く寒くも無く、好コンディションです。
参加は約2400人。
スタート位置は多分、中段位。

 

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私は後ろから追い抜くのが趣味なので、前にガツガツ並ぶ事はしません。
前に居る1200人をどれだけ追い抜けて、後ろに居る1200人にどれだけ抜かれない様にするか。
勝負です。

そして9時20分。スタート。

 

 

 


普段なら、レース直後にごぼう抜きするんですが、
序盤は混雑で、道も狭く、全く前に行けません。


入りの1キロが5分11秒、2キロが5分7秒。
遅いなあと思いつつ、そこからいよいよ登りに入ります。

 

足を使わないと決めているので、無理はしませんが、
心肺は苦しく、ゼエゼエ呼吸しながら進みます。

4キロのラップはもっとも傾斜がきつい事もあり、6分を越えます。

 

しかし関西では六甲山越えの練習をよくやりますが、
あれよりは楽です。
あれを知っているので、しんどいはしんどいのですが、
まだまだいける感じ。
しかも頂上までずっと登りという訳ではなく、下る場所もあるので
中休みが出来ます。


坂道どんと来い!付き合うぞ!と積極的に進んでいると、頂上付近の日本平ホテルに。

意外とあっさりとクリアした感じです。

 

ホテル敷地内を通り過ぎます。

高台から静岡市の海側を見下ろせました。絶景です。
思わず「おお!」と叫びます。


ホテル敷地内の最後の登坂が微妙に厳しかったのですが
ここからやっと下り坂。


ここまでの平均ラップは5分5秒。
計算通り。良いペースです。

 

 


下りは私の真骨頂。足にブレーキをかけないで、滑るように下ります。
スピードが全く違い、前に居るランナーさん達をごぼう抜きです。

下りは足への負担が大きいと言われ、下りを苦手にしている人も多いですが
私は下りが大得意。

これまでのレースでも、下りで抜かれた記憶があまり無く、

必ず順位を押し上げます。

 

 

体を前傾気味にして、
ブレーキを掛ける走りは太ももやフクラハギに負担が大きいので、
逆に前へ前へと体を押しやり、
滑るように走ります。

キロ3分50秒~4分のペースで、下りでは相当数の方を追い抜きました。
下りならいくらでも走れます。

 

そして15キロ地点で下りは終了。
え?もう終わりなの?という感じ。

 

10キロで5分5秒だった平均ラップは、15キロ地点で4分45秒位に。
計算では、下り終えて4分30秒まで押し返すつもりが、
下り期間が思ったより短かくて残念です。


さて、あと8キロ位。
下りでは圧倒的な速さの私も、平地になればキロ4:30がやっとの並のランナー。
下りで追い抜いた方に何人か抜き返されます。

登りで足を温存したので、足はまだ大丈夫です。
今の自分の能力を超えて、キロ4分15秒~20秒で粘ります。


残り6キロでは競り合いです。
私を追い抜こうとする後方の息遣いが聞こえます。
嫌ですね。抜かれるのって。
私の方もキロ4:20で走っているので、向うもなかなか追い抜けません。
呼吸の荒さではこちらに分があると粘っていると
諦めたのでしょうか。息遣いが聞こえなくなりました。

 

そして残り3キロのところで、話には聞いていたのですが
イオン前の最後の激坂。
500mで高さ30mを登ります。
もう息もゼエゼエ。よだれもダラダラ。残っている力を振り絞ります。

 

この辺で、目標の1時間45分はもう無理だと理解しました。

 

ここまで、給食も給水も一度もしていません。
ウイダーインゼリーを持っていたのですが、
坂では補給しにくく、取っていません。
完全にエネルギー切れになりました。


もはや気力だけです。抜かれるのが嫌で、スピードも落とせません。
視界もうつろで、何も見えません。
ハイブリッドカーみたいに、走ってエネルギーを産み出すんだ・・
と、訳の分からない思考が働きます。


標識で「草薙競技場」の表示がみえましたが、一向にゴールの気配がありません。
まだかいな。。。。

突然、コースは左に折れ、競技場の敷地に入ります。
あとちょっと。。。

敷地内にちょっとしたデコボコがあり、この坂を超えるのが辛い。。

ラスト100mは、短距離走の様に最後の力を出し尽くします。

 

 

そしてゴール。もう何も残っていませんでした。

 

ネットは1時間47分3秒。2377人中214位。
壮年の部では、948人中69位でした。

1000人位を抜いた感じでしょうか。
結局、平均ラップは4:37まで上げました。

 

フルマラソンに比べると距離が短く、楽だろうと思っていましたが
ベストを出し尽くせば、23キロもフルも変わりません。


フルの平均ペースは4:40。こちらは残り8キロの平均は4:20。
むしろ、限界速度を超えていた分、こちらの疲労度や筋肉負荷は大きかったかも。

後日残った太ももの筋肉痛は、あの京都トレイル並でした。

 

壮年の部では第10位の方が1時間40分台。
6~7分の違いは大きいのですが、もっと頑張れば10位以内も手が届くかもしれません。

 

 

1時間50分を切ると凄い事だとあとで聞かされました。
持てる力を全て出し切れた、大満足のレースでした。

 

今回のレースの走行記録は以下のURLでご覧頂けます。

https://connect.garmin.com/modern/activity/1653276685