ハンナが元・外飼い犬だと判断したのには根拠があります。
まず、我が家に来た当初何回か、室内で大や小の粗相をしたこと。
朝起きると適当にその辺でジョーッ。
催しちゃうと敷物なんかにブリブリッ!という調子で。
これは数回注意されて、また、朝夕ちゃんと散歩に出かけられるのだと理解するとすぐに直りました。本来は砂利や草のある場所じゃないとしたくないタイプでしたし。
次に、脚に絡んだリードをひょいっと外せること。
前脚でも後脚でも、胴の下に絡んでも、ああやって~、こうやって~、ひょいっ!と外してしまいます。
これは家の中でずっとノーリードで過ごしているワンスケにはできない芸当。長いこと外で繋がれて暮らしていた証拠です。
それから、人の食事にまったく興味を示さなかったこと。きっとそういう場に居合わせたことがなかったのだろうと思わせる無関心さでした。
さて、気になるのが前の飼い主像。一緒に過ごすうちに、いろいろなヒントを与えてくれました。
人の食事には興味を示さなかったハンナが、匂いを嗅ぎつけて近くまで寄ってきて、じっとこちらを見つめてユラユラと尻尾を振り、
ハ)クレルデショウ?チョウダイ!
と要求したのがなんと、「スルメ」と「お煎餅」。
母)う~ん、「スルメ」と「お煎餅」をもらってたのかぁ・・・。こりゃぁ男の人だね。しかも若くはない。五十絡まりか?
そんな想像にさらに肉付けをするような出来事がいくつかありました。
散歩中に古家の解体現場のそばを通りかかり、独特な埃っぽい匂いを嗅いだ途端、ハンナは興奮してその敷地まで駆け寄っていったのです。
さらに後日、今度は脇を通り抜けて行ったトラックを興奮して走って追いかけようとしました。そのトラックの積み荷は建築用の木材で、木の匂いがプンプン漂っていたのです。
前回お話しした、コマンドが英語だったことも合わせて、私の頭の中にはこんな飼い主像が構築されていきました。
「猟友会に所属する建築屋さん、五十絡まりの男性」
そしてその元・飼い主はどうやら恰幅のいい人だったようです。
ハンナにたくさん服を作ってくださったテクノママさんの、恰幅のいいご主人にたまたま道で会った時、「あっ!」という感じでハンナが駆け寄ったのです。まるで以前から知っている人に会ったかのように・・・。あれにはテクノママも私も顔を見合わせてびっくりしました。
テ)今のハンナちゃん!
母)知ってる人だと思った態度でしたよねっ!
テ)そうかぁ~、飼い主さん、きっとウチのパパみたいな人だったのね!
あとは以前の名前も知りたいところですが、これがまたひょんなことから奇跡的に解明しました。
近所の人が里親会からもらい受けてきたという犬の話をワハ父としていた時のこと。
父)さっきの犬の名前は何だっけ?先代の子が黒ベェで・・・
母)今のは茶々
父)先代は黒かったから黒ベェで、今の子は茶色いから茶々か!
母)そう
父)ってことは、ビーグルのワンスケはあの家だと名前はどうなるの?
母)ミケ(三毛)だね
父)なるほど。ハンナは?これは2色だからニ毛?
母)ブチかな・・・
ここで私、ハンナに声を掛けたのです。
母)ブチ!
ハ)ハイ?!(と、振り向く)
母)今、こっち見たよね?!・・・ブチ!
ハ)ハイ?!(またしても振り向く)
母)ブチ!
ハ)ハイ?!
決定。三回も振り向けば決まりでしょう。
「猟友会に所属する建築屋さん、五十絡まりの男性、ブチと名付ける」
ちなみに、その後は何度「ブチ」と呼んでも振り向いてくれなくなりました。きっと、
ハ)ワラシハモウ、「ハンナ」ダモン!
と思ったのでしょう(笑)。
以前、アニマルコミュニケーションを受けた際、「家族は何人?」との質問でワンスケは
ワ)4人
と答えたのに、ハンナは
ハ)5人
と答えました。ワンスケとワハ父と私とハンナ、それに建築屋の男性が含まれていたのかもしれません。
「犬でいるのは好き?」との質問には
ハ)ここでみんな(家族)と出会えてよかった!
とのこと。質問の答えになっていませんが、そのトンチンカンなところがまたハンナらしく、幸せそうで安心しました。
さて、脈絡もなく綴ってきました「ハンナさん、どこから来たの?」はこれで最終回といたします。長らくおつきあいいただきまして、ありがとうございました。
(完)
左がワンスケ、右がブチ・・・じゃなくってハンナ!
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