あとを引きうけてくれる若い人がいない限り、
保護犬を譲渡してもらえる年齢制限のリミットがやがてやってきます。
例えば、超高齢犬をほんの数年を覚悟で引取らせてもらえたとしても･･･。
例えば、里親が見つかるまでの預かりさんをやらせてもらえたとしても･･･。
例えば、誰かの急用時に数日間預かることができたとしても･･･。
いつかは犬のいない日々を迎えることになるのかと考えると、
あ～あ、とため息が出ます。
私自身、どうしてこんなに犬が好きなのかわかりません。
生まれつきとしか言いようがないです。
犬という動物も、どうしてこんなに人を好いてくれるのでしょうね？
何万年も前からのＤＮＡの仕業でしょうか。
外出中に近所の人に会うと、
「２匹でお留守番なら淋しくないわね」
と言われることがありますが、どうも犬たちはそうではなさそうです。
彼らはひたすら人の帰りを待ちわびていて、玄関を開けた途端、
「お帰り！」
「お帰り！」
「淋しかったよ！」
「もうどこにも行かないで！」
と、ひと騒動。
シレっと
「あぁ、帰ったんだ」
「２匹でいたから全然平気だったよ」
なんてことは、犬の場合まずあり得ないですよね。
人の都合に振り回されることも多いのに、
その瞳の奥からはいつだって、
「どんな時にもあなたのことが大好き」
という想いが伝わってきます。
「おりこうさんでしょ？」
「撫でて撫でて、抱っこして」
「そんなことしてないで一緒に寝ようよ」
「ほ～ら、こんなことしちゃってるよ～！」
優等生も悪ガキも、人に喜んでほしい、一緒にいてほしい、
見ていてほしい、そんな気持ちを一心に向けてきます。
そんな犬たちにとって、いちばんの願いはきっと、
“最後の瞬間まで人がそばにいてくれること”
なのだろうなと思います。
ＣＤ発売記念企画
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