野球が日本娯楽の花形だった1970年代に
野球漫画の頂点になる漫画家水島新司が発表したのが
「野球狂の詩」だ。
1972(昭和47)年~1977(昭和52)年まで、
週刊少年マガジンで連載が始まった。
当初は不定期連載だったが、1976(昭和51)年から
連載になり、水原勇気という女性プロ野球投手が主人公になり
タイトルは同じでも、それまでの内容とは変わった。
ここでは、不定期時代の野球狂の詩を取り上げたい。
第2話に野球狂の詩のメインアクター岩田鉄五郎が登場した。
プロフィールでは大正12(1923)年生まれで、
プロ入りは昭和21(1946)年の東京倶楽部(現東京メッツ)入団。
昭和47(1972)年の連載時50歳で26年目の現役投手。
あと、1勝で150勝になる模様。
婿養子の岩田清投手が昭和47(1972)年当時、
7年で152勝、6年連続20勝を目指している大投手でいるが、
鉄五郎のトリッキーな救援で6年連続20勝達成、
東京メッツはセ・リーグで初優勝をした。
巨人の8連覇を阻止したようだ。
東京メッツは20勝投手や30勝投手を1970年代に所属していたが
その後、岩田鉄五郎が204勝404敗8セーブと
(『岩田鉄五郎204勝404敗8S 『野球狂の詩』超記録大全』で書かれている。)
エースと他の投手のバランスが悪かった。
岩田鉄五郎が今も健在なら96歳!
長い現役生活と話題を考えると、野球殿堂入りしているだろう。
岩田鉄五郎は野球狂の詩だけでなく、
水島新司の野球漫画に名脇役としても登場。
「あぶさん」では景浦安武を南海ホークスにスカウトした恩人で登場している。
1970年代のセ・リーグを活躍したプロ野球選手も出てくるので、
リアルな雰囲気も楽しめる、今の野球漫画では表現できない
面白さを今も堪能できる『野球狂の詩』です。
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