多額の不渡りをつかまされた父の会社は成すすべなく倒産した
連鎖倒産と呼べるのだろうか。
私は夜逃げし石川県に向かう車の中で
母から父の会社が不渡りをつかんで倒産したことを聞いた
当時10歳だった私は父の良いところしか見ていなかったし
会社が倒産したなんてにわかに信じられなかった
(父の事業拡大と子会社への投資が大きかったことはもう少し後になってから聞いた)
しかし
実際に夜中に荷物をまとめて逃げている現実の前に
信じざるえないことを得心する
会社は前のめりに倒産したため
貸付を行っていた銀行等の担当者は会社から責任を取らされ処分された
父はたくさんの方々に迷惑をかけ
恨みをもたれる身柄になった
倒産を知った債務者が感情を高ぶらせ自宅に取り立てを行い
家族に危害を加えるケースもあるため子供を避難させる必要があった
そのために叔母の家から学校に通わせ様子をみたが・・・
いよいよ危険だと判断して
母は子供たちを連れて血縁関係のない友人が住む街に逃避することにしたと教えてくれた
まだ4歳と1歳の妹達が後ろの席で寝ていた
私は「幼い妹たちが不安にならないよう明るくしないと!」と使命感を燃やした
そして
少しでも母の助けにならなきゃいけない・・・
強くならきゃ・・・
強くならなきゃ・・・
そう思って過ごすようになった