David Kinsleyの本の"Typical Literary and Iconographic Contexts" を「マハーヴィディヤーの文献的あるいは図象学的な諸事情」として訳してます。第3回です。

前回までは、文献での扱いでしたが、今回から図象学的事情です。

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ーーー以下、訳文ーーー

図象学的には、マハーヴィディヤーたちは、女神の諸寺院に一つのグループとして示されている。女神たちの像は、通常は寺院の壁に描かれているし、あまり一般的ではないが、石像や金属像として表現されることもありうる。時として、マハーヴィディヤーが描かれている寺院の主祭神自体が、マハーヴィディヤーの一柱であることもある。

たとえば、女神カーリーに捧げられたShimla のKali-bari寺院のガルバ・グリハ、即ちダクシナ・カーリーの像を祀る内部の聖堂を取り囲む壁には、マハーヴィディヤーたちが描かれている。

Varanasiのあるドゥーマーヴァティー寺院には、外壁の内側にマハーヴィディヤーたちが描かれていて、通常のダシャ・マハーヴィディヤーのグループを含んでいる。

再びVaranasiだが、ラクシュミー・クンド寺院においては、寺院の主入口のドア・フレームの内側にぐるっとマハーヴィディヤーの像が描かれていて、(ラクシュミーの一形態の)カマラー女神を含んでいる。

ーーー以上、訳文ーーー

 

上記の本文にあるShimla のKali bari寺院とVaranasi のラクシュミー・クンド寺院の映像です。私も全部は見てませんので、本文の内容が確認できるものかどうか分かりませんが、寺院の雰囲気がよく分かります。


(追記)下記のKalibari寺院の2本目の映像6分台で壁にかかった数柱のマハーヴィディヤーの像(絵)あり。

 

 

 

 

 

 

 

ということで次回に続く。