8355法をやってみた | TUNのブログ

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8355という3x3x3の解法があるらしいということは何度かその言葉を見たことがあって知っていたのですが、12月の2ちゃんねるの書き込みで初めてその具体的な方法を知りました。
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121 :□7×7=4□□:2011/12/15(木) 16:43:45.69 ID:ectKHBUC
>>120
・コーナー1つを除いて完全1面を作る(8)
 D面に作る クロス→コーナー3つで
・空いてるコーナーをkeyholeにしてE列のエッジを3個入れる(3)
 D面を回してRU'R'とかで
・keyholeを利用してU面エッジとE列の残りのエッジを入れる(5)
 keyholeをFRスロットとしたら、RUR'とかF'UFとかを駆使して入れる 考えてやってればそのうちできる
 最後の2エッジがどうしてもできない時のヒント:RUR'URUR'(UFエッジとFRエッジの交換)
・全体を逆さにして、RUR'U'だけを使って残りのコーナーを揃える(5)
 keyholeに使ってたコーナーがURFの位置にくるように持つ これをバッファとして使う
 RUR'U'を繰り返すと、バッファとその真下のコーナーキューブを交換できるので、まずターゲットとなるコーナーがバッファの真下に来るようにD面を回す
 正しい向きで入るまでRUR'U'を繰り返す→またD面回してRUR'U'→繰り返し→完成
・最後の2コーナーが揃わない時(けっこうある)
 まずその2コーナー以外が完成状態になるまでRUR'U'を回す
 そしたらその2コーナーが共にD面に含まれるようにキューブを持ち替える
 2コーナーどっちかの真上をバッファにして同じことをやる→完成

 U面エッジと最後のコーナーのところは多少コツが要るが、完成できるようになりたいけど手順とか暗記とかだるい って人に教える時はいいんじゃない?
========引用終わり
 解法も非常に興味深かったのですが、keyholeとかスロットとかバッファとかの言葉使いも面白かった。
 ラッチ・キューブの解法を記述したときに、私もどう表現しようか迷った所ですから。そのときは「方向転換」の意味合いを出すために、ヤード=操車場という表現を使いました。

「多少コツが要る」とされている「U面エッジと最後のコーナー」について、若干私見を書いておきます。
 8355の55の所のやり方です。

 (1)U面エッジとFRスロットを揃える時。
 慣れないうちは、まず、全てのU面エッジの向きを揃える、次に位置を揃える、とすれば分かりやすいと思います。
 全てのU面エッジの向きが揃った状態(FRにも正しく入っている)での位置関係は、U面を適当に回転させて、エッジ位置が揃っている場合を除けば、2通りです。
 隣り合う2個だけが入れ換わっている場合=90度回転させれば、1個だけ正しく3個が入れ換わっている状態(偶置換)になります。
 向い合う2個だけが入れ換わっている場合=90度回転させれば、隣り合う2個の入換え×2の状態(偶置換)になります。
 そこで、入換えの位置を確認して、操作すれば容易でしょう。

 上段の位置の入換えの操作といってもその操作中には一旦上段エッジがFRを経由します。そして、完全に揃う直前の状態は、U面エッジ3個がU面で向きが揃い、残りのU面エッジがFRの位置にあってU面エッジの2個だけの位置が揃っているということが分かると思います。
 慣れてくると、U面エッジの向きが3個揃って残りの一つがFRにある状態から一挙に揃えることが出来るようになります。
 その時上で見たように、U面エッジの2個だけの位置が揃っている場合がラッキーケースです(FRも含めて3箇所の入換え=偶置換だからです)。
 アンラッキーケースは、U面エッジの3個とも位置が揃っている場合(残りの1箇所とFRの入換え=奇置換)や、U面をどう回転してもエッジ1個の位置しか揃わない場合(残りの3箇所とFRの4個の入換え=奇置換)です。
 このアンラッキーケースの場合は、U面を適当に回転させて、1ヵ所も揃っていない状態(5個の入換え=偶置換)にして、入換え場所を確認して操作することになります(5箇所とも揃っていない場合でも、3個の入換えと2個の入換えの組み合わせは、奇置換なのでだめです)。
 引用部分で、「最後の2エッジがどうしてもできない時のヒント:RUR'URUR'(UFエッジとFRエッジの交換)」という手順の動きを見ていれば、U面で揃っている3箇所のエッジを順々にずらして、5箇所の入換えの操作になっていることが分かると思います。

(2)最後の2コーナー(の向き)が揃わない時
 2個のずれは、揃っている1個を巻き込んで直すということはすぐに分かると思います。
 私は、D'で下段をずらして、RUR'U'(またはその逆)で、上段コーナーを下段に退避させて、Dと戻して、下段コーナーの向きを揃え、もう一度、D'でRUR'U'(またはその逆)で戻すというやり方をしています。
 2ちゃんねるの書き込みをきちんと読まずに、なんとなく我流でこうしてしまったのですが、逆手順も使って手数を節約する場合、この持ち替えなしの方が、色の向きの判断が私には楽です。
 RUR'U'を正、URU'R'を逆として、
 上下面の色がFにあるとき、D 正 D' 逆 逆 D 正
 上下面の色がRにあるとき、D 逆 D' 正 正 D 逆
という具合です。