以前、体験試乗でリニアモーターに乗った事があります。

とても人気なので抽選なのですが、かなりの高倍率のようで、募集がある度に応募していましたが、当選する気が全然しませんでした。

しかし、吉報はある日突然やって来るものです。

 

と言う訳で、リニアモーターの体験試乗の為に泊まりで山梨へ。

翌朝、リニア体験乗車会場へ。

 

乗る前に、リニアに関する一通りの説明を参加者全員で受けた後、いよいよお待ちかねのリニアモーターへ乗り込みます。

 

リニアモーターの試乗は山梨の実験センターから出発し、試験区間の距離が短い為、実験区間の終点まで行き、また来た方向へ戻ります。更に始発駅をそのまま駅通して、反対側の突き当たりまで行き、また実験センターへ帰ってくると言う、区間内を端から端まで1往復する行程となっています。

 

乗車券もちゃんとあります。

 

 

いよいよリニアモーターに乗り込みます。

新幹線と雰囲気はよく似ています。

 

リニアモーターは時速120キロまではタイヤが地に接地しており、タイヤ走行しますが、やがて磁力で車体が浮かび上がり始めます。車輪は車体内に格納され、磁力で浮いた状態のまま時速500キロメートルに到達します。

 

減速する時は、速度が落ちてくると車体からタイヤが出て来てランディングオンします。その際、タイヤが地面に接地した際、キュキュって音が鳴り、地面に着地した事がわかります。(飛行機の離着陸に少し似ています。)

 

只今トンネル内を時速500Kmで走行中。

みんな外を見ずにTVモニターに視線が釘付けです。

 

[乗り心地について]

磁力で車体が浮き上がり、前へ押し出される仕組みですから、時速500キロの超高速に達しても空飛ぶ魔法の絨毯のような無振動でシームレスな滑らか走行を想像しませんか?

予想と実際は随分と異なります。

 

私が乗車した2017年時点では、リニアモーターは騒音も振動もあらゆる速度下においてとても大きくちょっと怖かったくらいです。快適性は新幹線や飛行機に遠く及びません。

ただし、まだまだ開発の段階ですから、これをもってリニアモーターの乗り心地と結論付けるのはあまりに時期早々ですよね。ローンチする頃には、乗り心地もきっと大幅にアップデートされる事でしょう。

 

 

試験車両だから?お愛想なしの外観です。

 

線路の側面に取り付けてある連続して付いている白いプレートが磁力のプラスマイナスを制御して車体を送り出す為のものみたいです。

 

車内では、振動と轟音を伴いながら、やがて時速500キロメートルに到達。

画面のカメラ映像は、まるで宇宙船がワープ航行している最中みたいです。

 

実験区間は殆どがトンネルの中に敷設されているので、外の景色が見られるのはほんの一瞬だけです。時速500キロで流れる景色を見たいと思っていましたが、車体が屋外に出る瞬間が一瞬過ぎてよくわかりませんでした。試乗中、乗客は大半はこのモニターのトンネル前方風景のLIVE動画とそこに表示されるデジタル速度メーターとの睨めっこに終始しています。

 

近日、新しいアップデートされた実験車両がお目見えするみたいで、リニアモーターのホームページでは、今は体験試乗の募集が中断されているみたいです。