昨日ご紹介した「フライング・ギロチン」が
あまりにも消化不良気味だったので
自宅に帰ってから 空飛ぶギロチン映画を見直しました。
カンフー映画でたびたび出てくる空飛ぶギロチン
このギロチンむこうの言葉では「血滴子」というらしいんですが
もちろん実際このような武具はなくフィクションの武器であります。
本来の断頭ではなく、外側にも刃物が装着され
円形ノコギリのような使い方も可能なものが多いです
「モータルコンバット」や「カブトムシ・ルパン」でみられる帽子のつばが鋭利な刃物という
仕掛けに発展しているものと思われます。
この「血滴子」を使用した映画はいくつかあるのですが
まずは 「血滴子」映画の元祖ともいえる、「空飛ぶギロチン」をご紹介しましょう。
- 空とぶギロチン [DVD]/パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- ¥1,500
- Amazon.co.jp
最近めでたく再発されまして、今一番手軽に鑑賞できる
ギロチン映画であります!
ショーブラザースのマークの後
ウイィィィィン!!
画面を飛び交う、空飛ぶギロチン!
いやー本編始まる前から燃える映像だ!!
やはり本作は、この空とぶギロチンこと「血滴子」の魅力に尽きます。
ただ首チョンパだけではなく、まわりの刃物での近接戦闘や
投擲時の火花を散らしながら対象物を切り刻む描写
地面に倒れた敵に、これまた火花を散らしながら転がす描写等
既存の中国武術兵器にはない超兵器(当時としては)の魅力満載
しかしながら本作は、アクション重視かとおもいきや結構ハードボイルドです
清朝の皇帝「雍正帝」は、自分の意に反する大臣暗殺のため部下に暗殺を命を下す
秘密裏に殺害の条件を満たすため、兵器開発中大道芸人の芸から、
空飛ぶギロチン「血滴子」を開発!
(そのテストで、犬の首をチョンパする非道な映像も・・・)
その最新兵器「血滴子」を扱う部隊として12名の暗殺部隊を組織
しかし皇帝の勅命とはいえ、その不条理かつ残酷な任務に部隊の一名が発狂
これ以上任務遂行は困難と判断され、ギロチンで殺されます!
(なぜこんな身内の犯行バレバレの手口を使うのか謎なのですが)
これが主人公「マー・トン」の弟分だったから、今までの不満が一気に爆発
仲間の手ほどきもあり、マーは秘密部隊からの脱走に成功
しかし皇帝直属の秘密組織であり「血滴子」の秘密を知る人物として
野放しに出来るわけもなく、国中のお尋ね者になってしまいます。
さてそんな中、マーは逃亡先で知り合った、踊り子と恋に落ちささやかながら家庭も持ちます。
しかし清朝の追手はさらに厳しくなり、ついにギロチン部隊も、マーの捜索に乗り出しますが なぜか皇帝の命令は「生きたままつれて来い!」というもの
そんなわけで「ギロチン部隊」は「血滴子」を使うことも出来ず
皇帝のわがままにつき合わされるかたちで、ギロチン部隊は次々に返り討ちにあいます。
マー同様、部隊のエースである「シー・ショアンクン」は
司令官である「シン・カン」の嘘の謀反計画を皇帝に密告し
自らの手で葬った上でギロチン部隊の司令官となります
この後はマーの追跡に「血滴子」も使用解禁で
劇中のバイオレンス度が一気にアップします。
そんな中、マーは壊れた傘の骨をヒントに、対血滴子兵器を開発
空飛ぶギロチンは頭からスッポリかぶせて 首を狩る武器の為
自分の頭より高いところでギロチンを止めれば全然怖くありません
加えて傘の骨を広げることで内側に飛び出す刃を完全ガードできる仕様です。
結局この兵器は、突貫工程で作られた為、強度に問題があり
あっさりギロチンの外刃で破壊されます
(このほとんど傘の骨である対血滴子兵器は、続編でちゃんとしたものが作られ大活躍します)
結局最終的に追手のギロチンを奪い、すべての追手を首チョンパして
逃亡中においてきた妻子を迎えにいくのですが
さしあたって最強の追手は振り切ったものの マーの逃亡生活は永遠に続く・・・・
というわけでマーの逃亡生活は、ここで終わらずに
この続きは本作の続編
「続・空とぶギロチン(戦慄のダブル・ギロチン)」へ・・・